マロッジャ

マロッジャ(ヴァルテッリーナ)ワインの特徴とは

   

マロッジャ(ヴァルテッリーナ)の気候・風土

イタリア北西部のスイス国境付近に位置するロンバルディア州ヴァルテッリーナ地方にワイン産地・マロッジャがある。

ロンバルディア州の中でもぶどうの栽培は、北部のヴァルテッリーナ渓谷、イゼオ湖南の丘陵地帯、ガルダ湖南岸、ポー河に近いパヴィア周辺の地域に限定され、この中の北部ヴァルテッリーナ渓谷がワインの名産地となっている。

ヴァルテッリーナ地方はアルプス山脈を背にして、アッダ川の支流がつくる渓谷が各地に見受けられる。豊かな自然に囲まれた土地だ。

南向きの急斜面な岩地にぶどう畑が段々と広がり、そこではネッピオーロ種をメインに栽培が進められている。

マロッジャはヴァルテッリーナ地方にあるワイン産地で、最近特定地域として指定を受けた。他にもサッセッラグルメッロインフェルノ、ヴァルジェッラを加えた5地域でつくられるワインが特に有名で、ラベルに「マロッジャ」「サッセッラ」などの地域名の表示が許されている。

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マロッジャ(ヴァルテッリーナ)のワインの特徴

マロッジャを含めたヴァルテッリーナのワインは、親しみやすいと評判。ネッピオーロ種(別名:キアヴェンナスカ)を80~100%の割合で使用する。

薄めのルビー色で、熟成に従ってガーネットのような反射も見られるようになり、オレンジ色へと変化する。上品な果実香を含み、熟成につれて滑らかさが増す。10~20年の熟成も可能で、持続性の高い特徴的な強く深い香りを持ち、赤い果実やジャム、スパイスや草などの香りに例えられる。

代表的なヴァルテッリーナのワインの1つであるスペリオーレの熟成期間は最低24カ月。そのうち12カ月は木樽熟成が義務付けられている。また、スペリオーレ・リセルヴァという最低30カ月の熟成が必要な長熟タイプのワインもある。

スペリオーレは通常のワインと比べて、アルコール度数が1度高い。乾いたドライな味に加えて、ワインの柔らかさと味を時折感じさせ、タンニンとアルコール度を際立てる。

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エピソード

ヴァルテッリーナの渓谷は、気候が厳しく、北イタリアとドイツを結ぶアルプスを抜ける重要な交通路となっていた。ワインづくりの歴史は古く、峠を越えた北方の国の人々に人気があったワインとされている。

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マロッジャ(ヴァルテッリーナ)の代表的なワイン

ヴァルテッリーナ・スペリーレ
スフォルツァート・ディ・ヴァルテッリーナ
DOC・ヴァルテッリーナ
ヴァルテッリーナ・リセルヴァ

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