ボルドー・コート・ド・フランス

ボルドー・コート・ド・フランスワインの特徴とは

   

ボルドー地方のワイン産地で、ドルドーニュ川右岸リブルネ地域の北東部の赤ワインAOC。AOCリュサック・サン・テミリオンの東部にあたり、ボルドー地方で最も東に位置する。

このAOCは1976年にAOC認定を受けたが、2009年にAOCコート・ド・ボルドーに名称が変更された。ただし、AOC表記としてコート・ド・ボルドーの前にフラン(フランス)の表記をすることが認められている。

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ボルドー地方の産地の中で最も標高の高い丘陵地帯で、内陸部に位置するために降水量も最も少ない。この地区を更に内陸に進むと、南西地方のベルジュラックに至る。
この地区には平均栽培面積6ヘクタールの小規模シャトーが密集している。リブルネ地域ではかなり新しいAOCのひとつであることもあり、近年は注目される造り手が輩出されている。

ワインはAOCコート・ド・カスティヨンと同様、AOCサン・テミリオンのものと似ている。AOCコート・ド・カスティヨンと比較すると、こちらの方がやや腰の強いしっかりとしたものが多い。
このAOC地区内の土壌は場所によって多種多様であるが概して理想的なものである。斜面の低い部分や渓谷の底にあたる部分は粘土質が高く、丘の斜面は粘土と石灰岩が混在したものに、ときおり泥灰土や白亜質が現れる。なおこの地区はボルドー地方では唯一の東向きのブドウ畑がある特異性がある。

Bouteilles Bordeaux

使用されるブドウ品種は、メルロー種、カベルネ・ソーヴィニヨン種、カベルネ・フラン種である。AOC指定はされていないが、僅かながら白も造られている。
ブドウ耕作面積は約600ヘクタールで、そのうち20%はセミヨン種やソーヴィニヨン・ブラン種、ミュスカデ種といった白ワイン用品種が植えられている。

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