アトラス・ピーク

アトラス・ピークワインの特徴とは

   

アトラス・ピークの気候・風土

アトラス・ピークは、アメリカ・カリフォルニア州のワイン産地。AVAの認定を受けている。

サンフランシスコ北部の広大なワイン産地ノース・コーストAVAのエリア内にあり、ナパ市の北東に位置している。
標高およそ340~550mと、太平洋からの霧が届かない高地にある。

西向き斜面にあるぶどう畑は、表土の浅い火山性土壌で浸透性がある。
日中から夕方にかけて西日に強く照らされるため、日照量に恵まれる。一方で、夜は冷涼になり日中との気温差が大きいため、糖とのバランスが良いぶどうを栽培することができる。

アトラス・ピークのワインの特徴

アトラス・ピークは、かつてはジンファンデル種からつくるワインでよく知られていた。しかし、現在はカベルネ・ソーヴィニヨン種が中心に栽培され、全体の半分以上を占めている。

カベルネ・ソーヴィニヨン種からつくられる赤ワインは、豊かな果実味と天然の酸味を持ち、この地のワインの中でも名高い。

他には、ジンファンデル種、マルベック種、プチベルド種、メルロー種、シラー種、ソーヴィニョン・ブラン種、サンジョベーゼ種、シャルドネ種、カルベネ・フラン種といった品種が栽培され、ボルドーローヌスタイルのワインがつくられる。

白ワインにはシャルドネ種が中心に使用され、美しい酸味があり、豊潤で引き締まった味わいとなる。

エピソード

アトラス・ピークで最初にぶどう栽培が始まったのは、1870年頃のこととされる。
19世紀後半において、害虫フィロキセラの被害によりカリフォルニアのぶどう畑が壊滅する中で、高度にあるためか、このアトラス・ピークは被害を免れた。アメリカの禁酒法時代になると、ぶどう栽培は他の作物に取って変わることになるが、禁酒法解禁後には新しい栽培地として人気の場所となった。

アトラス・ピークの代表的なワイン

エステート シラー/アストラーレ・エ・テッラ
エステート カベルネ・ソーヴィニヨン/アストラーレ・エ・テッラ
エステート メルロー/アストラーレ・エ・テッラ
エステートソーヴィニョン・ブラン/アストラーレ・エ・テッラ
アトラス・ピーク ソーヴィニョン・ブラン/ヒル・ファミリー・エステート
オデッサ・ソーヴィニョン・ブラン/リヴェラ・ヴィンヤーズ

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