オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレー

オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーワインの特徴とは

   

オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーの気候・風土

オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーは、アメリカ西海岸カリフォルニアにあるAVAの1つ。ナパの町の北に位置する。2004年にAVA認定。面積は広く、3300haにも達する。

ナパ川の渓谷が南北に広がっており、すぐ北のスタッグス・リープ・ディストリクトAVAなど、付近にはぶどうの栽培地域が多い。

セント・ヘレナやカリストガなど近隣の町と比較すると、夏が冷涼なことが特徴。これは、アラスカからの寒流(カリフォルニア海流)の影響によるもの。熟成に時間がかかるためぶどうの収穫時期も遅く、10月近くとなる品種もある。

栽培されるぶどうは、白ぶどうではリースリング種、シャルドネ種。黒ぶどうではカベルネ・ソーヴィニヨン種やカベルネ・フラン種、メルロー種などのボルドー品種となる。

オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーのワインの特徴

白ワインは、リースリングやシャルドネによるものがある。冷涼な気候を生かした、貴腐ワインの生産も行われる。また、黒ぶどうではカベルネ・ソーヴィニヨンによるものが多い。

この地の有力なワイナリーにトレフェセンがいる。カベルネ・ソーヴィニヨンの評価が高く、中でも2005、2011年がキーヴィンテージとなる。
また、代表的なワイン「ヘイロー」の2009年はコノサーズ・ワイン・ガイド・トゥ・カリフォルニアにて1位を獲得。どのヴィンテージも、20000円以上の高価で販売されている。日本への輸入本数はごく僅かだ。
シャルドネによるトレフェセンの白は、かつて開催されたゴー・ミヨ・フェスティバルにおいて、並み居るドイツ銘柄を押しのけ、グランプリを獲得したこともある。

ゴー・ミヨは、白ワインの名醸地として名高いドイツのワイン専門誌。地元銘柄に勝ってカリフォルニアのワイナリーがグランプリを受賞するという図式は、かつてのパリ事件を彷彿とさせる。

エピソード

オーク・ノールでのワインづくり自体は1880年代から行われていたようだが、AVAの認定は最近のこと。これは、地元の生産者による独立闘争の結果ともいえる。

各地のテロワール(生育環境)の違いがあるにも関わらず、この地域はナパ・ヴァレーとして広域指定されていた。これに地元の生産者が反発し、オーク・ノールとしての独立承認を続けていた。

オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレーの代表的なワイン

ヘイロー カベルネ・ソーヴィニヨン / トレフェセン
カベルネ・ソーヴィニヨン / トレフェセン
シャルドネ / トレフェセン

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