ザ・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランドの気候・風土
ザ・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランドは、ニューヨーク州ロングアイランドにあるぶどう栽培地。ロングアイランドは、ニューヨーク州南東部に位置する大西洋にある島。島の先端部は、ペコニック湾を挟んで2つに分かれている。湾の南側をサウス・フォーク、北側をノース・フォークと呼び、ハンプトンズはサウス・フォークに位置する。
ニューヨーク州は、大陸性気候のため、夏は温暖で湿度が高く、冬は厳しい寒さにみまわれる。しかし、ロングアイランドは海からの風の影響で緯度のわりに温暖で、フランスのボルドー地方に似た海洋性気候といわれている。激しい雷雨にみまわれることもあるが、ハリケーンの被害を受けることはまず無い。
土壌は、砂壌土で砂と砂利が多く、泥や粘土が少ないために水はけが良い。
ザ・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランドのワインの特徴
ザ・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランドは、AVAと呼ばれる政府承認のぶどう栽培地域。非常に小さなAVAでワイナリーは4つしかない。ニューヨークのワイン生産地の中では新しいエリアで、ワイナリーができたのは1970年代に入ってから。ボルドー地方と似た気候で、ぶどう栽培に適しているため、「ニューヨークのボルドー」と呼ばれることもある。今後が期待されている地域。
欧州系品種のぶどうが栽培されており、黒品種ではメルローやカベルネ・ソーヴィニヨン、白品種ではシャルドネを多く栽培している。シャルドネは、ロングアイランドで捕れるカキとの相性が良い。どのワインもエレガントな香りと余韻をもつ。
エピソード
ハンプトンズは、超高級避暑地として知られている。そのため、ニューヨークの他の地域とくらべて土地の価格が高く、ワイナリーは小規模。高級ワインの生産に力をいれている。
ザ・ハンプトンズ・オブ・ロングアイランドの代表的なワイン
シャルドネ／ウォルファー・エステート
メルロー／ウォルファー・エステート
ロゼ／ウォルファー・エステート
