モンバジャックの気候・風土
モンバジャックは、フランス南西・ベルジュラック地方にある。ワインの名産地として知られるボルドーの近くにあり、ドルドーニュ川支流・ガルドネット川の東にある丘の上でぶどう栽培を進めている。
モンバジャックは5つの村で成り立つAOC。栽培地によって個性が異なる多彩な白ワインを生み出している。
ぶどう畑は北向きに作られ、秋の午後の日差しと朝方に発生する霧の影響を受ける。その畑で育ったぶどうには、うまく貴腐菌がつき、独特な風味を持つようになる。
石灰岩と粘土質を含んだ土壌。ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル、セミヨンなどのぶどう品種を栽培している。
モンバジャックのワインの特徴
モンバジャックは、優れた貴腐ワインの産地として定評がある。貴腐ワインといえば、ボルドー・ソーテルヌ村のものが有名だが、モンバジャック産の貴腐ワインはかなり値頃感のある価格帯で手に入り、味わいもソーテルヌのものと比べても遜色ないと言われている。
近年になって、甘口の白ワインの生産にも力を注ぐ。モンバジャックで生産される白ワインは、若飲みタイプから長期熟成型まで、個性豊か。若いうちは生き生きと華やかな甘みが特徴的だが、熟成するとシナモンのような香りが凝縮されボリュームのある上品な味わいを堪能できる。特に10年以上寝かせると、リッチで芳醇な味わいに変化。食前酒、食後酒、デザートワインとして適している。
エピソード
モンバジャックは最古の貴腐ワインとして名高い産地。リッチでボリュームのあるモンバジャックワインは、日本でも好評だ。
貴腐ワインの飲みごろは5~30年と言われるが、中には60年以上の長期熟成にも耐えるものもある。
モンバジャックの代表的なワイン
シャトー・モンバジャック
コーディア・モンバジャック
モンバジャック・キュヴェ・マダム
モンバジャック・シャトー・ヴァリ