コロンバール

コロンバールとは――味の特徴、おすすめワイン、主な産地をチェック

   

コロンバールの意味/品種

コロンバール(Colombard)とは、フランス原産の白ワイン用ブドウ品種で、主にフランスやアメリカで栽培されている。フランス産ブランデーのコニャックやアルマニャックの原料として知られる。北米では「フレンチ・コロンバール」として知られている。

Mooi Uitsig chenin blanc 2006

コロンバールの特徴

北カリフォルニアでは、この品種からはフルーティなワインが造られているが、甘口から辛口まで幅広い味わいがあることが特徴である。カリフォルニアでは特に、この品種が元来持つ自然な味を味わいの主軸としたブレンドのテーブルワインが多く生産されている。南アフリカでも広く生産されているほか、オーストラリアでも少量が造られている。新しい国としてはタイでも栽培されており、コロンバール100%のワインも造られていてエスニック料理との組み合わせも人気が出ている。

コロンバールの味わい/香り

コロンバール(Colombard)単一品種で爽やかな辛口ワインが造られることもあり、またシュナン・ブランシャルドネとブレンドされることも多い。色調はわずかにオレンジや緑がかった非常に薄い黄色で、リンゴなどの果実香やナツメグなどのスパイス香がしっかりしている。そうした甘い香りの中に新鮮な酸味があり、レモンやライムの皮などの香りが余韻に残る、軽く爽やかな辛口ワインとなる。

Reserve D’Éolie Cabernet Sauvignon & Reserve de La Baume Colombard Chardonnay

コロンバールの主な産地

グアイス・ブランとシュナン・ブランの子孫とされており、アルマニャック地方のムリエ・サン・フランソワやコニャック地方のバルザック・ブランと同血統である。

Vendange 2010 à Talmont

フランスでは伝統的にシャラント県やガスコーニュ地方で栽培されており、蒸留酒の原料とされてきた。シャラント県ではコニャックとして、ガスコーニュ地方ではアルマニャックといったブランデーの原料とされてきたことで広く知られる。今日でもボルドーAOCで認定されている白ワイン用ブドウ品種であるほか、ガスコーニュ地方では地酒にあたるヴァン・ド・ペイ・コート・デュ・ガスコーニュに使われている。

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