バンドル(バンドール)

バンドル(バンドール)ワインの特徴とは

バンドル(バンドール)の気候・風土

バンドル(バンドール)は、フランス南東部のプロヴァンス地方に位置する。

地中海沿岸にあるA.O.C.で、バンドル、およびル・ボーセ、ル・カステル、ラ・カディエール、ダジュール、サン・シル・シュル・メール、サン・タンヌ・デヴェノ、サナリー・エ・オリウルの8つの村からなる。

地中海を見下ろす丘陵地帯にぶどう畑があり、高いところでは標高400mにもなる。

土壌は、小石が混じった石灰岩。この土壌は、白亜紀の表層が侵食されて崩壊してできたためにミネラルを多く含んでいる。

降水量は、年間600mmと少ないものの、地中海からの湿った風が、夏の乾燥や暑さから、ぶどうを守っている。プロヴァンス地方の他のA.O.C.と同様に、太陽の恵みを享受しており、日照時間は、年間3000時間にも及ぶ。

Appellation Bandol

バンドル(バンドール)のワインの特徴

バンドル産のワインは、プロヴァンス地方で最良のワインだと言われている。特に、バンドルが原産地とされるムールヴェードル種を使った赤ワインは、重厚で力強く、プロヴァンスを代表する質の高いワインとなっている。

ロゼや白ワインも生産されている。ロゼワインは、ムールヴェードル種やサンソー種、グルナッシュ種を使用してつくられる。サーモンピンク色をしており、フレッシュ感を楽しめる。

白ワインは、クラレット種やブールブーラン種、ユニブラン種などを使用してつくられている。爽やかなワインだが、生産量は少ない。

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エピソード

バンドルのワインづくりの歴史は古く、古代ギリシャ人がぶどう栽培をもたらしたのが、始まりと言われている。

バンドルのワインが有名になったのは、大航海時代にバンドル港から世界中に輸出されるようになってから。バンドルの赤ワインは、熟成タイプのワインだったため、長い船旅にも耐えることができた。

18世紀になると、小領主のボワイエ・ド・フォレスタが、「B」と記されたワイン樽を製造し輸出したことにより、港は非常に栄えた。

19世紀には、フィロキセラによりぶどう畑は壊滅的な被害を受けるが、苗を植えなおすなどの努力が実り、ワインづくりは復活した。

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バンドル(バンドール)の代表的なワイン

バンドル/ドメーヌ・ド・ラ・トゥール・デュ・ボン
バンドル/ドメーヌ・ド・テールブリュンヌ
バンドル・ルージュ/シャトー・ド・ピバルノン
シャトー・プラドー/シャトー・プラドー
バンドル・ルージュ/ドメーヌ・タンピエ

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