マウレ・バレー

マウレバレーワインの特徴とは

マウレバレーの気候・風土

マウレ・バレーはチリ最大のワイン生産地。マウレ・バレー産のワインは全体の生産量のおよそ5割を占める。

首都サンティアゴからおよそ290kmに位置し、チリの他の地域と同様に夏場の天気に恵まれる。5カ月も続く夏の間にぶどうは十分に熟し、芳醇なワインへと醸造される。

ぶどうの栽培地はマウレ川の周辺に広がり、土壌は花崗岩、粘土質や砂利などさまざま。概ね水はけが良い。夏場の雨はほとんど無いが、大地の乾燥はぶどうの濃縮度を高める。
Mingre

マウレバレーのワインの特徴

ぶどう品種・パイスを使用した大衆酒作りの主力地域であったマウレ・バレーだが、ここ近年、カベルネ・ソーヴィニヨンメルローカルメネールなどへの植え替えが進んでいる。

この地域のカベルネ・ソーヴィニヨンは、深いルビー色にベリーや花の香り、樽の香ばしいニュアンス、ヴァニラのような香りが特徴だ。口に含むと健康的な果実味が広がり、タンニンも比較的感じられるものが多い。総じてフルーティーで生き生きとしたワインへと仕上がってくれる。

Torres Cordillera Carignan 2008 Maule Valley

代表的な生産者

マウレ・バレーの生産者のうち各方面で高い評価を受けている生産者は、パピ、パロ・アルト、ヴィーニャ・サン・ペドロ、カルタ・ヴィエハ、テッラ・ノーブレ、コンチャ・イ・トロ、カサス・パトロナレス、ミゲル・トーレス、シレンシス、デ・マルティノ、カーサ・ドノーソ、ギルモア・エステイト、ヒューゴ・カサノバ、ロス・アカントスなどが挙げられる。

概ねリーズナブルな価格・値段のワインだ。

maule

エピソード

16世紀、スペインによる植民地時代からぶどう栽培が始まり、非灌漑地域でも栽培が可能なパイス種が広く栽培され、大衆酒が多く作られていた。

乾燥に強いこの品種は現在でもセントラル・バレー地区で栽培され、蒸留酒ピスコの原料となっている。

マウレバレーの代表的なワイン

・メルロ・デミ・セック/パピ
・1865 シングル・ヴィンヤード・カルメネール/ヴィーニャ・サン・ペドロ
・カベルネ・ソーヴィニヨン/J.ブーション
・レゼルヴァ・カルメネール/テッラ・ノーブレ
・プライベート・レゼルヴァ・レイト・ハーヴェスト・ソーヴィニヨン・ブラン/コンチャ・イ・トロ

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