ミュスカデ・コート・ド・ラ・ロワール

ミュスカデ・デ・コート・ド・ラ・ロワールワインの特徴とは

   

ロワール河の北岸にあり、ナント市の上流に位置する。広さは189ヘクタールと小規模で、ロワール・アトランティック県とメーヌ・エ・ロワール県にまたがる24の村で造られたワインに認められたAOCである。

ミュスカデとはムロン・ド・ブルゴーニュ種の単一品種で造られる辛口の白ワインのことを意味するが、ロワール河沿岸、特に河口のナント市周辺地区はこのワインの産地であることからAOCにその名がつけられている。ナント周辺地区はテロワールの違いで4つのAOCに分けられており、中心に位置するナント市より上流の北岸地域にAOCミュスカデ・デ・コート・ド・ラ・ロワールに認定された地区がある。

他の3つは、AOCミュスカデ、AOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ、AOCミュスカデ・デ・コート・ド・グランリューである。これらのAOCは、当初はAOCミュスカデに統合されていたが、その後に4つのAOCとしてテロワールごとに区別されるようになった。AOCミュスカデ・デ・コート・ド・ラ・ロワールは、ロワール沿岸のミュスカデ地域の中で最大のAOCミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌと同じく1936年にAOC認定を受けた。ミュスカデ地域の中では耕作面積は最も小さく、生産量はミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌの20%程度である。

ミュスカデの色調は緑や青色がかった明るい麦わら色で、マスカットに似たフローラルでフルーティな爽やかさと、強めの味が特徴的である。ミュスカデ・デ・コート・ド・ラ・ロワールのミュスカデは概して、ミュスカデ・コート・ド・グランリューのものがよりフローラルであるのに対して、硬質なアロマがあるとされる。また、ミュスカデ・デ・コート・ド・ラ・ロワールのワインは他のミュスカデと比較すると、特にビンテージ(醸造年)がその品質が大きく影響すると言われる。ロワール地域の中でも北部に位置するこの土地では、冷涼な年はブドウ果実の熟成が遅いため酸味が強すぎてしまうこともあるが、温暖な年は理想的に実が熟すことで酸味と果実の豊かな風味のバランスが理想的なものとなる。

発酵の途中で発生するを取り除かずに樽やタンクで寝かせるシュール・リー製法を用いて造られたミュスカデには、ラベルで産地を表すAOC名のあとに醸造方法および収穫年の表示義務がある。

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