シャンパーニュその他

コート・デ・バールワインの特徴とは

   

コート・デ・バールは、シャンパーニュの南東に位置する主要産地である。

マルヌの白亜質の平原の中に谷の集合によって浪状に入り組んだ形になった丘陵が際立つ。平均して10度程の購買があり、幅は数百メートルの広さがあり、丘陵の頭頂部は針葉樹に囲まれている景観が、この産地の景観を特徴づけている。

Vinyards over Ricey-Le-Haut

主要ブドウ品種はピノ・ノワールで、栽培面積の8割を占めている。白亜の石灰質の土壌からは高品質なシャルドネも生産される。シャンパーニュ地方の中でも北限にあたるランスやエペルネ一帯で主に栽培されるピノ・ムニエは、この土地ではほぼ栽培されていない。
というのも、ピノ・ムニエはそれら北限の地で雹などの被害を回避するために保険の意味合いで栽培されることが多いためである。他方、アルバンヌという土着品種がコート・デ・バールの土壌と気候が栽培に適していたため盛んに栽培されていたが、現在は淘汰されて激減している。

Gatinois Coteaux Champenois 2002

コート・デ・バールでは、発泡ワインのシャンパンの他、非発泡の赤ワインAOCコトー・シャンプノワやロゼワインAOCロゼ・ドゥ・リセが造られている。ロゼ・デ・リセはリセ村のピノ・ノワールから造られており、ワインに由来する村の名前を付けくわえるのはシャンパーニュ地方では例外的にこの産地にのみ見られる。

コトー・ド・セザンヌは、コート・ド・ブランの南西に位置する地区で、コート・ド・ブランと同様の白亜土壌であるが、やや粘土質が加わり、豊富なミネラルやに加えて力強い果実味とコクをもったシャンパンが造られることで知られる。

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