セントラルコースト

セントラル・コーストワインの特徴とは

   

セントラル・コーストの気候・風土

セントラル・コーストは、ロサンゼルスとサンフランシスコの間、カリフォルニア州にあるワイン生産地。同じカリフォルニア州の生産地セントラル・ヴァレーに次いで広大な面積を誇る。

モントレー湾の南からサンタ・バーバラまで縦に長く続いている。北部はモンテレー・リージョン、南部はサンタバーバラ・リージョンと呼ばれている。中心地は太平洋沿いを走るパシフィック・コースト・ハイウェイとつながるパソ・ロブレスにある。

気候は一年中温暖で、スペインの探検家フアン・ロドリゲス・カプリリョは「夏が終わることのない土地」と呼んだほどだ。

日中の温暖な空気を、海から発生する霧や海風が冷やすため、ぶどう栽培に適した温度になる。土壌は泥岩石を含む石灰質で、ミネラルを含む。

セントラル・コーストのワインの特徴

赤ワインに使われるぶどうの品種はカベルネ・ソーヴィニヨンで、カリフォルニアワインらしくパワフルなワインが多い。

プラムやブルーベリー、ラズベリーなどの果実味が強く甘みがある。スミレ、ラベンダー、ミント系のハーブ類がもつアロマが、ワインの良さを引き立てるのも特徴である。赤ワインの中では特に、「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と呼ばれるカレラ・ワインが、国内外で高い評価を得ている。

白ワインにはシャルドネ種が用いられる。

エピソード

ハイウェイは、フランシスコ会修道士たちが、アメリカで最初に布教のために北上したルートで、「エル・カミノ・レアル(王の道)」と呼ばれていた。修道士たちは同時に、ぶどう栽培の普及も行った。ハイウェイは、ぶどう栽培の始まりの道でもある。

セントラル・コーストにはカストロビル・アーティチョーク・フード&ワイン・フェスティバルという有名イベントがある。

つぼみを食べるアーティチョークは、カリフォルニアを代表する野菜のひとつとされており、溶かしたバターにつけて食べるのが伝統的な食べ方。

毎年「アーティチョーク・クイーン」というパレードも行われている。ちなみに、初代クイーンはマリリン・モンロー。

セントラル・コーストの代表的なワイン

・トラヴィス・シャルドネ・アンフィルタード
・オーボン・クリマ・シャルドネ・セントラル・コースト
・ハーン・ワイナリー・カベルネ・ソーヴィニヨン・セントラルコースト
・カレーラ・セントラルコースト・シャルドネ
ピノ・ノワール・シャローン・ヴィンヤード

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