サン・ベニート

サン・ベニートワインの特徴とは

   

サン・ベニートの気候・風土

サン・ベニートは、モントレーの東隣にあるワイン産地。
海岸に近い地域のため、霧や海の影響で気温が低い。標高は550m以上で、カリフォルニアのぶどう栽培地域の中でも冷涼な気候。内陸は乾燥しており土壌も乾いている。

San Benito

土壌は石灰岩を含み、泥灰質でミネラルが豊富。ぶどう畑の規模は1,050ha程度。モントレーとサン・ベニートで生産されるワインは、カリフォルニアワインの生産量の内8.4%を占める。サン・ベニート、シェネガ・ヴァレー、マウン ト・ハーラン、ライムキルン・ヴァレー、パシネスとAVAが細分化している。

サン・ベニートのワインの特徴

赤ワインの原料にはシラー種、ピノ・ノワール種、他にもカベルネ・ソーヴィニョン種、メルロー種などが使用されている。赤ワインは、プラムやダークチェリーなどの赤い果実味と芳香があり、ミネラル豊富なニュアンスが楽しめるのが特徴。適度なスパイス感とタンニン味のバランスが良い。

Calera Wine Company - Hollister, California

白ワインシャルドネ種が主な原料となっているが、少量しか収穫がされていないヴィオニエ種を原料にしたものも注目を浴びている。ヴィオニエ種でつくられる辛口の白ワインは、花のような果実のアロマが溢れ、オレンジの花、桃の風味、シトラス、みかんなど、果実味に溢れている。

Pietra Santa Vineyards

エピソード

サン・ベニートを走る国道101号線は「エル・カミノ・レアル」と呼ばれる。1770年代にスペイン人の伝道師たちによって開拓された。ワインの生産は、1854年にフランスドイツから移民した人たちがぶどうを植えたことが始まりである。

Calera Wine Company

サン・ベニート川沿いの林間にある標高1380mの斜面で発見されたベニト石は、ダイヤモンドのように燦々と輝き、サファイヤのように青く透きとおる石として知られている。世界中でカリフォルニアでのみ、商業的に採掘されなかった珍しい宝石である。

サン・ベニートの代表的なワイン

カレラ・ピノ・ノワール・ジャンセン
ジョイス・カベルネ・ソーヴィニヨン サン・ベニート
リール・マルベック・サンベニート・グエラ・ヴィンヤード

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