カペイ・バレー

カペイ・バレーワインの特徴とは

   

カペイ・バレーの気候・風土

カペイ・バレーは、アメリカ・カリフォルニア州ヨーロー郡の北西部に位置し、ナパ郡と隣接したエリア。西にブルーリッジ山脈、東にカペイ・ヒルのある暖かく日当たりのよい谷間でぶどうを栽培している。

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面積は10万2400acと広大。ただし、その中で実際にワイン醸造用のぶどうを栽培しているのは25 acほどだ。

夏の日中は暖かく、夕方になると山から吹き降ろす風の影響で気温が下がる。また、南のサクラメント・デルタからも、冷たく湿った空気が吹き込んでくる。収穫はぶどうの実が冷えた夜間のうちに行われる。

土壌は川の石や火山灰などが中心。日夜の寒暖差が大きい標高の高いところでもぶどうは育てられていて、ワインの味わいにも違いが出ている。

農業の盛んな地域のため、オリーブやハチミツを手掛けつつ、ワインづくりにも携わっている農家もいる。

カペイ・バレーのワインの特徴

カペイ・バレーでつくられるシラー種を使用した赤ワインは、バランスの良いフルボディ

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Shiraz Grapes” by Chrisada SookdhisShiraz Grape. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.

ヴィオニエ種を使用した白ワインは、パイナップルやピーチなどのフルーツの風味を感じられつつも、ドライ。スパークリングワインも醸造されていて、こちらは甘口でキリっとした味わいだ。

他にもソーヴィニヨン・ブランテンプラニーリョカルベネ・ソーヴィニオンなども栽培され、バランスの良いワインに姿を変えている。

エピソード

この土地に最初にワイナリーができたのは、1860年のこと。1850年代からヨーロッパ系の入植者の手によってぶどう栽培が始まったエリアだが、AVA認定は2003年2月だった。この地域で最も大きなぶどう園兼ワイナリーである「カペイ・バレー・ビニヤード」が中心となってAVA認定取得に動いたのだ。

カペイ・バレー・ビニヤードでは、すべて手作業でぶどうを栽培していることでも知られている。

Capay Valley Vineyards

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