ベンモア・バレー

ベンモア・バレーワインの特徴とは

   

ベンモア・バレーの気候・風土

ベンモア・バレーは、アメリカ・カリフォルニア州のAVAだ。
州内最大の自然湖クリア湖周辺に広がるレイク・カウンティAVAのサブアペラシオン(小区画)にあたり、クリア湖の南西部に位置する。

栽培地はレイク・カウンティAVAの中でも最小規模とされる583haほどのエリアで、小さな山脈に囲まれた窪地にあたる。
標高はおよそ700~800m程度と高地であることから、隣接しているメンダシーノ郡や、取り囲む周囲の地域よりも冷涼な気候を持つ。

夏は冷涼でぶどうの生育期が短く、豊穣な堆積土壌が多い。ぶどうの育成環境としては理想的ではなく、このAVAにおけるぶどうの栽培量は減少傾向にある。

ベンモア・バレーのワインの特徴

ベンモア・バレーAVAが設立された当初は、シャルドネ種が栽培されていた。
ただしぶどう栽培を行うのは1人の生産者のみで、AVAのエリア内にワイナリーはない。AVA内における121haの畑で栽培されたぶどうは、エリア外にあるワイナリーに供給された。

ソノマ・カウンティAVAにあるカリフォルニアで最も伝統のあるワイナリーの一つ「ガイザー ピーク ワイナリー」が、唯一同地で栽培されたぶどうを使用する生産者だったが、現在では商業用のワインはつくられていない。

エピソード

ベンモア・バレー(Benmore Valley)というアペラシオン(生産地)の名称は、19世紀の牛泥棒ベンジャミン・ムーア(Benjamin Moore)に由来している。
ベンジャミン・ムーアは、メンダシーノ郡における裕福な牛の牧場主から家畜を盗み、地元民に与えたとされる地元の英雄といわれている。
同地は1991年11月にAVAとして設立されたが、現在では商業用の畑はない。

ベンモア・バレーの代表的なワイン

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