ローグ・バレー

ローグ・バレーワインの特徴とは

   

ローグ・バレーの気候・風土

アメリカ・オレゴン南部に位置するローグ・バレーは、その名前の由来となったローグ川が近くに流れている。ローグ川から別れたイリノイ川などに添うようにして、100kmにわたりワイナリーが広く存在している
。ローグ・バレーが山間部の谷に位置していることや、豊かな土壌が多くないことから、面積の広さの割に、ワイナリーの数は少ない。

Rogue Valley

オレゴン南部はカリフォルニア州との境界線に近く、温暖かつ乾燥した気候が特徴。最も高い所でも標高500m~600mほどで、暑過ぎることも、寒すぎることもない。土壌は砂や硬度の高い粘土層、火山の堆積物を多く含み、これらの土壌によって生まれた上質な水がぶどうの育成を支えている。

ローグ・バレーのワインの特徴

赤ワインのぶどう品種が約7割、白ワインの品種が約3割栽培されている。最も多いのはメルロー種で、シラー種がそれに次ぐ。
白についてはピノ・グリ種、シャルドネ種の順に多い。

Rogue Valley, Oregon

基本的には果実の味・甘みが中心だが、少々の味も伴っており、凝縮された果実味とも評される。フルーツ特有の甘味と花の香りに加えてスパイシーさがあるため、後味の余韻が続くものも多い。
タンニンの量はそれほど多くないが多少の苦味を感じるものもある。そうしたワインは、時間を置くことで飲みやすくなる。

エレガントなシーンよりもデイリーワインに向いているものが多く、バランスのとれた味には定評がある。

エピソード

ローグ・バレーでのワイン造りは1991年に始まったとされているが、この頃フィロキセラによる虫害がオレゴン全体に拡大している。
そのため、この地ではフィロキセラに耐性を持つ木の開発や、ぶどうの植え替えなどを行った。これにより、その被害を抑えると同時に、ワインの品質向上にも成功している。

Gregg Popovich's A to Z 2011 Pinot Noir

ローグ・バレーの代表的なワイン

フォリス・ピノ・ノワール・ローグ・バレー
エイ・トゥー・ゼット・ナイト・アンド・デイ・レッド
ペナー・アッシュ・ワイン・セラーズ・ルベオS
フォリス・スワロー・リースリング
ホースシューズ・アンド・ハンドグレネイズ
ベルバレー・セラーズ サザーン・オレゴン
ベルバレー・セラーズ シラー/メルロー/カベルネ・ソーヴィニヨン
ランサム・ワイン&スピリッツ カベルネ・フラン
フォリス ピノ・ノワール ローグ・ヴァレー
ムートン・ノワール・ホースシューズ・アンド・ハンドグレネイズ

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