スネーク・リバー・バレー

スネーク・リバー・バレーワインの特徴とは

   

スネーク・リバー・バレーの気候・風土

スネーク・リバー・バレーは、オレゴン州東部と、アイダホ州南西との2州にまたがるAVAだ。コロンビア川の支流、スネーク川の流域に展開する。

現在、ほぼ全てのワイン生産はアイダホ州側で行われている。アイダホ州のぶどう畑のうち、90%以上がこの地域に含まれている。一方オレゴン州に含まれているのは、AVA北部のごく一部となる。ぶどう畑は標高650~1050mの高地にある。

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Snake River Valley AVA” by Visitor7Own work. Licensed under CC BY-SA 3.0 via Commons.

土壌は砂質シルト土壌。かつてこの地にあったアイダホ湖に堆積していたものとなる。年間平均降水量は350mm程度で少ない。

スネーク川は、ぶどうの栽培に重要な役割を果たす。夏は涼しい風がぶどう畑を適温に保つ一方、冬は温暖な空気が霜害からぶどうを守る。多種多様なぶどうが栽培される一方で、高緯度(北緯43度)と高い標高のため、ぶどうの生育期は平野部と比べ短い。

スネーク・リバー・バレーのワインの特徴

リースリング種、シャルドネ種による白ワインがメイン。ワイン作りに並行して、蒸留酒(ウォッカ)も作られる。

ワイナリーの数は2002年には11しかなかったが、現在は50を超え、大小さまざまなワイナリーが営業している。有力なワイナリーとしては、キャニオン郡中部のコールドウェルにあるサントシャペルやケーニッヒ、同郡東部ナンパにあるソートゥースが挙げられる。
また、各ワイナリーでは試飲や工場見学などのツアーも盛んに行われている。

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?Grand Tetons11?. Lisensiert under Offentlig eiendom via Wikimedia Commons.

エピソード

AVAは2007年認定。アイダホ州のぶどう栽培地唯一のAVAとなる。アイダホ州では、現在申請中のAVAが他にもあるようだ。

アイダホ州北部のルイス・クラークと、ウィロー・クリーク・アイダホの2つとなる。これら2つはスネーク・リバー・バレーのサブゾーンAVAとなる予定だ。
このうち、ウィロー・クリーク・アイダホはイーグル・フットヒルというAVA名で申請されていたが、現行名に変更となった。順調にいけば2015年中に認定される見込みだ。

スネーク・リバー・バレーの代表的なワイン

ソートゥース・シャルドネ
ソートゥース・シラー

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