アントル・ドゥー・メールその他

コート・ド・ボルドー・サン・マケールワインの特徴とは

   

ボルドー地方のワイン産地で、アントル・ドゥー・メール地域の南部、ガロンヌ川右岸に位置する。白ワインに認められたAOCで、1937年にAOCに指定された。

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AOCプルミエール・コート・ド・ボルドーの東のはずれ、ガロンヌ川を挟んでランゴン市の対岸にあるこの地区のワインは、日本ではほとんど見かけることがない。このAOCで造られる白ワインはフルーティな甘口あるいは半甘口で、リコルーと呼ばれる甘口ワインに近いものも造られている。リコルーを造る場合、ぶどうは良く熟し、貴腐菌によって糖度が高められた状態での収穫が求められる。AOCコート・ド・ボルドー・サン・マケールに求められる収穫時のブドウ糖度は潜在アルコール度数で11%以上だが、モワルーと呼ばれる甘口ワインは13.5%以上、リコルーは16%以上必要とされる。また、辛口白ワイン(セック)、モワルー、リコルーのタイプごとにワイン1リットルあたりの残留糖分量が決められており、モワルーは34-35グラム、リコルーは45グラム以上である。リコルーは短くとも収穫の翌年の3月半ばまで熟成させることが指定されている。

J'ai test? un Trioplan 50f2.9 dans les vignes de mon village avant que commencent les vendanges (Entre-Deux-Mers, 35 km de Bordeaux)

このAOCのワインは柔らかなバランスが魅力ではあるが、長期熟成には向かず寿命は短い。醸造年によって甘口か半甘口になり、概して骨格のしっかりとした味わいのある上品なワインが造られている。ブドウ耕作面積は約60ヘクタールで、栽培品種はセミヨン種、ソーヴィニヨン・ブラン種、ミュスカデル種である。なおこのAOCの指定地域は10ヶ村に跨っている。
この地では赤ワインも造られるが、AOC指定はされていないために、ラベルにはAOCボルドーか、ボルドーより生産量制限が厳しいAOCボルドー・シュペリウールと表示される。

Bayeux - Restaurant Le Drakkar

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