フルーリ

フルーリワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、ボージョレー地区の赤ワインの村名AOCであるクリュ・ボージョレーのひとつ。クリュ・ボージョレーの中では三番目に大規模な産地で、1936年にAOC認定された。

Vakantie Beaujolais 2011-68

ボージョレー地区はブルゴーニュ地方の最南に位置するが、そのなかで最良の10の地区に認められたクリュ・ボージョレーはボージョレー地区の北部に集中して位置している。AOCムーラン・ナ・ヴァンの南西に位置し、全体的に東に向かってなだらかに下る丘陵の斜面に、このAOCの畑は広がる。土壌は大きな結晶の花崗岩質で、ブドウ耕作面積は約860ヘクタール。クリュ・ボージョレーの中ではAOCブルイィ、AOCモルゴンに次いで3番目に大きい産地である。

Fleurie La Chapelle des Bois full bottle and half bottle comparison

ボージョレー・ワインはガメ種100%で造られることで知られ、このAOCも同様である。色調は明るく、ベルベットのようになめらかで柔らかな喉ごしや、フルーティでフローラルな香りが特徴的である。良年のヴィンテージは長期熟成に向き、最低でも4年、最長であれば16年程度の熟成に耐えるものである。

Fleurie

AOC名のフルーリとは「咲き誇る花」の意味で、古代ローマ軍の兵士が名付けたという伝承が残る。AOCムーラン・ナ・ヴァンが王様に例えられるとすると、フルーリは女王的で、その名のイメージ通り華やかで優美なワインである。このAOC内で15の区画(クリマ)がその名をラベルに併記することを認められている。なお、このAOCはアメリカで最も人気のワインで多く輸出されている。

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