オー・コート・ド・ニュイ

オー・コート・ド・ニュイワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方のコート・ドール県南部にあるワイン産地で、コート・ド・ニュイ地区の西に隣接する地域AOC赤ワイン白ワインにAOCの使用が認められている。1961年にAOC認定を受けた。

この地区AOCは、コート・ド・ニュイ地区の奥西、より標高の高い丘陵地にある地域で造られているワインに使用が認められている。AOC法上ではブルゴーニュの地方名ワインであるが、場所が指定されていることからAOCブルゴーニュとは区別され、地方名ワインの場所指定という位置づけになる。

Image illustrative de l'article Bourgogne hautes-c?tes-de-nuits
??Bourgogne-haute-cote-des-nuits??. Sous licence CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

南東に面した斜面が多いニュイ地区に対し、オー・コート・ド・ニュイは西向きの斜面や平たん地が多いが、ミニクリマと呼ばれる気温・湿度・日創量などの微妙な気候の違いが良質のワインを生んでいる。生産されているワインの殆どが赤で、白は2割に満たないくらいで、またごく少量のロゼワインも生産されている。
ピノ・ノワールから造られる赤ワインは、コート・ド・ニュイ地区の中では軽やかなタイプで、飲み頃は6年から10年の熟成を経た後である。シャルドネ100%あるいはピノ・ブランから造られる白は、2年から5年が飲み頃のフルーティな辛口である。

Maturing Pinot Noir.

ブドウ耕作面積は、赤用ブドウ品種が約560ヘクタール、白用ブドウ品種が約120ヘクタールである。オー・コート・ド・ニュイの地域内には、グラン・クリュ(特級畑)はもとより、独立した村名AOCやプルミエ・クリュ(一級畑)はなく、指定全域で同一AOCを名乗っている。近年ワイン品質が向上しており、高値がつきやすいブルゴーニュワインの中にあって低価格の割に良質のワインが市場に出てきている。
行政区画としては、斜面の上部に位置する16ヶ村と、コート・ド・ニュイ地区に重なる丘陵地の頂きに位置する4ヶ村の、合わせて20ヶ村で造られている。

a Bourgogne

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