マコン

マコンワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、マコネ地区にあるワイン産地で、シャルドネから造られる高品質ワインで知られる。1937年にAOC認定を受けた、マコネ地区の地区AOCである。白が7割弱の生産量を占め、主な栽培品種はシャルドネである。

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マコネ地区はマコンの町を中心として広がるワイン産地である。行政と商業の町マコンは古くからワイン商にとって重要な取引の中心地であった。マコンから輸出されたワインはマコネ(マコンのワイン)と言われ、膨大な量であった。
マコンの町にブドウ畑はなく、マコンを名乗るワインはマコネ地区の郊外の村々で造られている。マコネ地区は南北約50キロ、東西約15キロの長方形を描く地区で、地中海からの気候の影響を強く受けるが、基本的にはブルゴーニュの気候で大陸的である。

M?con 2013

主な栽培品種は白がシャルドネで、わずかにアリゴテも栽培されている。色調は極めて淡い金色や麦わら色で、ややシルバーや緑がさしている。香りはシダや白バラ、赤さ、レモングラスや柑橘で、マツやカリン、アニスの香りも後から現れる。フルーティで軽やかな辛口白ワインで、フレッシュな若飲みタイプだが、熟成に必要なもあり、凝縮した味わいである。
赤はガメで若干のピノ・ノワールも作られる。ボージョレータイプのものと、ボージョレーと比べるとやや荒くタンニンが強い、コクのあるタイプの2つがある。色調はチェリーの赤から濃いルビー色やガーネット色まで様々あるが、紫を帯びているのはピノ・ノワールの特徴である。香りは赤や黒のベリーで、下草やキノコ、ジビエの香りも伴う。若いうちは少々硬いが、徐々にまろやかになり、口当たりもストラクチャーもしっかりとしている。ロゼは果実香豊かな若飲みタイプである。

Tasting

AOCマコンにはグラン・クリュ(特級畑)やプルミエ・クリュ(一級畑)はないが、マコネ地区南部の独立した4つの村名AOCワインは、辛口白ワインとして人気があり、プルミエ・クリュ(一級畑)も数多くある。またこれらの村名AOC以外にも、単なるAOCマコンより1ランク上の銘柄で、白ワインのみに認められたAOCマコン・ヴィラージュもある。独立した村名AOC以外の、43ヶ村でこのAOCを名乗ることができる。AOCマコン・ヴィラージュの生産量はAOCマコンより多く、全体の約3分の2を占めるが、そのうち26ヶ村はAOC名の中の「ヴィラージュ」を産地の村名に置き換えて表記することができる。

MACON-VILLAGES NOUVEAU 2013

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