サン・ヴェラン

サン・ヴェランワインの特徴とは

   

フランス東部ブルゴーニュ地方、マコネ地区南端にあるワイン産地。プイィ・フュィッセプイィ・ヴァンセルとともにマコネ地区で最も評価の高い白の村名AOCで、シャルドネ100% のワインを産する。1971年にAOC認定された。

Saint-V?ran, Ao?t 2013

このAOCは名前の由来となっているサン・ヴェラン村を含む8ヶ村からなる。AOCプイィ・フュィッセを取り囲むように北部3ヶ村と南部5ヶ村に分かれており、この地区のシャルドネから造られる白ワインがAOCサン・ヴェランとして認められている。これらの村で造られる赤ワインは、隣接するボージョレーのワインとなり、8ヶ村のひとつであるサン・タムール・ベルヴュ村は、クリュ・ボージョレーのひとつのAOCサン・タムールを生産している。
白ワイン用ブドウの耕作面積は約697ヘクタールである。

Domain de la Crouze

AOCサン・ヴェランのワインははっきりとした率直な味わいである。色調は澄んで輝きがあり、以上に明るい黄色や淡い黄金色である。香りは、白桃や洋ナシなどの繊細なフルーツの香り、アカシアの花やシダの香り、そしてアーモンドやヘーゼルナッツ、シナモンやバター、ハチミツの香りなどが複雑に混在する。さらに、オレンジなどの柑橘類の香りや、トロピカルフルーツの香りがすることもある。口当たりは辛口で、しばしば火打石のミネラル感が感じられる。これは土壌が珪質結核(火打石の一種)を含む粘土質の層で覆われていることが影響する。

Sarasota - Saint-V?ran at French Affair

このAOCのあるマコネ地区南部には奇岩で有名なソリュトレの岩山周辺に独立した4つの村名AOCがあり、サン・ヴェランはそのひとつである。ソリュトレの岩山は切り立った断崖からなり、約25,000年前の人類が食べたと思われる動物の骨や、後期旧石器時代の住居跡の遺跡などが発見されている。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で