バール・シュール・オーボワ

バール・シュール・オーボワワインの特徴とは

   

バール・シュール・オーボワの気候・風土

バール・シュール・オーボワは、シャンパーニュ地方の南東に位置し、シャンパン生産地域のコート・デ・バールに含まれる地区だ。

気候は、大西洋の影響を受ける冷涼な大陸性気候に属している。年間平均気温はおよそ10度と低いが、シャンパーニュ地方の中では南に位置しているため、他の地域と比べると温暖な地域となっている。
土壌は、石灰岩層と泥灰土層が重なりあって構成されている。

シャンパーニュ地方は、いくつかのワイン生産地域に分かれていて、モンターニュ・ド・ランスヴァレ・ド・ラ・マルヌコート・デ・ブランの3地域は広く知られている。

しかし、その他の分類は資料によって異なり、3地域にコート・デ・バールを加えた4地域とされていたり、コート・ド・セザンヌ、コート・ド・シャンパーニュを加えた6地域とされていたりとばらつきがある。

Raisin de la montagne de Reims  Carmen Moya 2012

バール・シュール・オーボワのワインの特徴

バール・シュール・オーボワが含まれるコート・デ・バールでも、シャンパーニュ地方を代表するシャンパンを生産している。栽培されているぶどう品種は、ピノ・ノワールが最も多く、およそ80%を占めている。次いでシャルドネが多く栽培されている。コート・デ・バールのピノ・ノワールは、果実味が豊かで品質が高いと評されている。

ピノ・ノワールからつくられるシャンパンは、ベリーを思わせる香りが豊かで力強い味わい。

エピソード

シャンパーニュ地方でA.O.C.に認定されているのは、シャンパーニュ、コトー・シャンブノワ、ロゼ・デ・リセーの3つだ。

A.O.C.シャンパーニュは、シャンパーニュ地方全体で生産される発泡性ワインのシャンパン。A.O.C.コトー・シャンブノワは、シャンパーニュ地方全体で生産されるスティルワイン。A.O.C.ロゼ・デ・リセーはリセー村で生産されるロゼワインAOC認定を受けている。

リセー村は、バール・シュール・オーボワと同じコート・デ・バール地域に含まれている。スティルワインよりもシャンパンの生産が盛んなシャンパーニュ地方にあって、コート・デ・バールも例外ではない。

しかし、同地域で栽培されているピノ・ノワール種の品質の高さを示したのは、シャンパンではなく、リセー村のロゼワインだったという。

Champagne Eric Isselee Rose

バール・シュール・オーボワの代表的なワイン

シャンパーニュ・ジルベール・レシュール・ミレジメ/ジルベール・レシュール
シャンパーニュ・ジルベール・レシュール・プレステージ/ジルベール・レシュール
ロゼ・デ・リセー・ヴァラングラン/オリヴィエ・オリオ
ロゼ・デ・リセー・バルモン/オリヴィエ・オリオ

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