ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオの気候・風土
ナポレオン生誕の地として有名なフランス・コルシカ島。「海の中の山」と呼ばれる標高の高さと、水はけが良く涼しい気候はワイン作りに適し、紀元前からぶどう栽培が始まっていた。
コルシカ島の南東に位置するポルト・ヴェッキオで生産されるワインが、ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオとなる。 “コルス”は “コルシカ”のフランス読みで、スキアカレロなど、この地だけのぶどう品種も栽培されている。
イタリアに隣接したコルスには、毎年島民の10倍もの観光客が訪れる。地中海のリゾート地として賑わい、コルス全域ではヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオの他に8つの地域がAOCに指定されている。
ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオのワインの特徴
ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオのワインはロゼワインが主流で、生産量の40%を占めている。
ロゼワインはコルス地方でのみ栽培されるいくつかのぶどう品種からつくり、特徴的なスパイシーさとワイルドさを兼ね備えている。
40年以上前から有機栽培のぶどうを使って作られるワインは作り手が2人しかいないという希少性にも関わらず、比較的低価格で流通している。
赤は5年ほど熟成したものがエレガントで丸い味わい。白はフレッシュで辛口のミネラリーな味わいとなる。
エピソード
イタリア領から1768年にフランス領となったコルスは、フランス本国とは異なる独特の文化が根付く。海に囲まれたその地域性は、「フランスの沖縄」とでもいうような雰囲気を醸し出している。
コルスワインのドンと呼ばれる生産者トラッチアが2010年にリリースしたヴィンテージは、ミシュランに次ぐ権威あるレストランガイド『ゴー・ミヨ』において、20点満点中18点の高得点をマーク。以降、トラッチア生産のワインは毎年リリースされるたびに批評家に絶賛されている。
コルスではブロッチュなどのチーズもAOCに指定され、ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオと一緒に地中海の味を堪能ができる。
ヴァン・ド・コルス・ポルト・ヴェッキオの代表的なワイン
ヴァン・ド・コルス・ポルトヴェッキオ レゼルヴ オリュ
ヴァン・ド・コルス・ポルトヴェッキオ ドメーヌ・ド・トラッチア