シャトーヌフ・デュ・パプ

シャトーヌフ・デュ・パプワインの特徴とは

   

シャトーヌフ・デュ・パプの気候・風土

シャトーヌフ・デュ・パプはローヌ地方のAOCだ。AOC制度誕生の地であると同時に、ローヌ南部において高名なAOCで、数々の有名ワインを生み出す地でもある。

名前はフランス語で「教皇の新館」という意味。14世紀、法王庁が南にあるアヴィニョンに移された後、教皇ヨハネス22世がこの地に館を構えた。そして、他地区から技術者を呼び、ぶどう畑を発展させたことが由来とされる。

Ch?teauneuf-du-Pape Ventoux.jpg
??Ch?teauneuf-du-Pape Ventoux?? par BlueBreezeWiki ? Travail personnel. Sous licence CC BY-SA 3.0 via Wikimedia Commons.

土壌は丸石土壌に覆われた赤い粘土土壌が特徴的。高い保温効果を持ち、日中の熱を蓄えることが、ぶどうの熟成に重要な役割を果たす。そのほかにも粘土質石灰岩、砂質、赤い砂岩の地域もある。

ミストラルと呼ばれる、強い季節風(地中海に向けて吹き下ろす北風)の影響を受ける。
地中海性気候に属し、一年を通じて気温が高く、乾燥している。

シャトーヌフ・デュ・パプのワインの特徴

つくられるワインの9割以上が、グルナッシュ種をメインとする赤ワインとなる。
コート・デュ・ローヌのワインと比べると、より果実味の引き立った味わいとなる。甘みと味がほどよいバランスをキープし、グルナッシュ種による赤い果実を思わせるアロマも際立つ。

Chateauneuf-du-Pape

赤、白ワインを合わせると、用いられるぶどうの品種は13種となる。
赤ワインの使用品種はグルナッシュ種をメインとし、ムールヴェードル種、サンソー種、シラー種、クノワーズ種。白ワインはグルナッシュ・ブラン種、クレレット種などの混醸による。フランスワインの混醸によく用いられるカリニャン種やマルサンヌ種、ヴィオニエ種は、このAOCでは使用が認められていない。

エピソード

ワインをテーマにした人気漫画「神の雫」において、主人公が追い求める特別なワイン「使徒」の1つとして、このAOCのワインが登場した。作中に12ある使徒のうち、10はフランスワインである。

これまでワインやチーズに使用されてきたAOC表記は、近年のワイン法の改定や新世界ワインの台頭、複雑なEU情勢などにより、現在はAOP表記に改められつつある。

cave Roger SABON (Ch?teauneuf-du-Pape,FR84)

シャトーヌフ・デュ・パプの代表的なワイン

ドメーヌ・デュ・ペゴー・シャトーヌフ・デュ・パプ・キュ・ヴェ・ダ・カポ
ドメーヌ・ド・フェラン・シャトーヌフ・デュ・パプ
ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス・シャトーヌフ・デュ・パプ・ヴィエイユ・ヴィーニ
クロ・デュ・カイユ シャトーヌフ・デュ・パプ・レゼルヴ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で