ジゴンダス

ジゴンダスワインの特徴とは

   

ジゴンダスの気候・風土

ジゴンダス(Gigondas)はフランス南部、ローヌ地方に位置するAOC。1971年に赤・ロゼワインがAOC認定された。17kmほど南西にはシャトーヌフ・デュ・パブAOC、5kmほど南の平野部にはヴァケラスAOCがある。

ぶどう畑は、自然公園ダンテル・ド・モンミラールの西側山腹から平野部にかけて広がる。畑の標高は、高いところでは600mほど。気候は地中海性気候に属し、年中通して温暖で雨が少ない。

Vineyards near Gigondas

土壌は、南東のモンミラールに近い山腹ではガリッグと呼ばれる白亜紀の石灰質、北西の平野部では水はけのよい砂質となる。

ぶどう栽培品種はグルナッシュ種がメイン。シラー種やムールヴェードル種も混醸用に栽培される。

ジゴンダスのワインの特徴

ジゴンダスで生産されるのはほとんどが赤ワインとなる。ロゼワインの生産量は少量。
原料となるぶどうはグルナッシュ種を80%まで使用でき、混醸用にシラー種、ムールヴェードル種、カリニャン種が用いられる。

グルナッシュ種主体に作られるため、パワフルで濃厚な味わいが特徴。ラズベリーやキイチゴ、ブラックベリーなどの果実を思わせるアロマ味、絹のようなタンニンと、フィニッシュまで続く余韻が楽しめる。肉料理などとよくマッチする。

Apr?s d?jeuner

熟成させるとさらに深みが増し、濃厚な味わいを堪能できる。熟成期間は平均3~5年程度だが、中には10年ほど寝かせる長期熟成タイプのワインもある。
フランスワインにしてはアルコール度数が高いのも特徴。最低12.5%と定められているが、14%前後のワインが多い。

一押しのワイナリー/当たり年

ジゴンダス(Gigondas)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、シャトー・ド・サン・コム(Chateau De Saint Cosme)、サンタ・デュック(Santa Duc)、デュ・ケロン(Du Cayron)、サン・ガヤン(Saint Gayan)、パリエール(Pallieres)、ムーラン・ド・ラ・ガルデット(Moulin de la Gardette)、ペスキエ(Pesquier)などが挙げられる。

ローヌのワインは2010年、2009年、2007年、2006年、2005年、2004年、2003年、2001年、2000年、1999年、1998年、1997年、1995年、1990年の出来が良いと評価される。ジゴンダスのワインは3000~8000円台くらいの価格・値段で販売され、有名な醸造家のワインには高額のものもある。

エピソード

有力ドメーヌに、シャトー・ド・サン・コムとドメーヌ・サンタ・デュックが挙げられる。どちらもロバート・パーカーから高い評価を受けている。ワインを題材とし、近年話題となった漫画「神の雫」にも登場する。

a wine from Gigondas

ジゴンダスの代表的なワイン

シャトー・ド・サン・コム ジゴンダス・オミニス・フィデス 2007
シャトー・ド・サン・コム ジゴンダス 2010
ドメーヌ・サンタ・デュック ジゴンダス・プレステージ・オート・ガリーグ 2001
ドメーヌ・サンタ・デュック オー・リュ・ディ

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