コルビエール

コルビエールワインの特徴とは

   

コルビエールの気候・風土

コルビエールは、フランス南部のラングドック・ルーション地方オード県に位置する。南はピレネー・ゾリアンタル県に接し、背後にはコルビエール山をのぞむ。

AOCは、コルビエール村をはじめとするオード県の11地区・百数十カ村で構成され、海沿いから山間の内陸部までを含む約1万5000haというラングドック地方最大のワインの生産地となる。

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Villeneuve-les-Corbi?res Vignoble en coteaux” by www.zoqy.net – http://www.flickr.com/photos/9154635@N06/4698780745/. Licensed under CC BY-SA 2.0 via Wikimedia Commons.

そのほとんどがむきだしの岩盤が入り組む丘陵地帯で、合間にあるわずかな土地にぶどう畑が存在する。乾燥した気候だが、地中海から吹く風が適度な湿度をもたらしている。土壌はさまざまで、地中海沿岸は粘土質、山岳地帯は石灰質、砂岩など。

コルビエールのワインの特徴

赤ワイン白ワインロゼワインでそれぞれのAOCを持つが、同地で生産されるワインの90%以上は赤ワインとなる。赤・ロゼは、グルナッシュカリニャンムールヴェードルシラーなどの品種を混醸して製造され、力強く、コクのある味わいが特徴。多くは若飲みタイプとなる。

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AOC Corbi?res blanc et rouge prim? aux F?minalises de Beaune” by iamericat – http://www.flickr.com/photos/iamericat/8261498070/in/photostream/. Licensed under CC BY 2.0 via Wikimedia Commons.

中でも、コルビエール中央にあるブトナックの丘を中心とした10カ村で生産される「コルビエール・ブトナック」(赤のみ)は、2005年に単独のAOCに昇格した。凝縮した果実とスパイシーな香りを持ち、厚みのある力強い味わいとなる。

Chateau La Voulte

エピソード

コルビエールは、1985年にVDQSからAOCに昇格した。AOCとしては比較的新しいが、紀元前125年ごろにギリシア人がブドウ栽培を始め、カール大帝の8~9世紀ごろに大きく発展したという。

AOC昇格以前は、「大量生産の安酒」「のどの渇きを癒すテーブルワイン」などと言われ、日本にも数多く輸入されていた。

コルビエールの代表的なワイン

・ドメーヌ・ド・フォンサント・コルビエール
・マキシム・マニョン・コルビエール・ロゼッタ
・マキシム・マニョン・コルビエール・カンパーニュ
・ドメーヌ・ド・フォンサント・グリ・ド・グリ
・シャトー・マンスノーブル・コルビエール・レゼルヴ

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