コート・デュ・ルーション

コート・デュ・ルーションワインの特徴とは

   

コート・デュ・ルーションの気候・風土

コート・デュ・ルーションは、フランス南部のラングドック地方にあるワイン生産地だ。

気候は地中海性気候で、年間通して温暖で少雨。特に夏季に当たる6~8月の平均降雨量は3カ月合計しても90mm程度と非常に少ない。

AOC Lesquerde c?tes-du-roussillon villages

土壌は石灰、泥灰土や花崗岩質でぶどうの生育に適しており、気候・土壌共にワインの生産に向いた土地といえる。

かつては1000円程度の安価なワインが多くつくられていた。しかし近年は品質向上の動きが広まり、1977年にはAOCに昇格した。

コート・デュ・ルーションのワインの特徴

コート・デュ・ルーションでつくられる赤ワインは、「コート・デュ・ルーション・ヴィラージュ」といわれ、主に北部で生産される。

AOC Caramany c?tes-du-roussillon villages

アロマは、ベリーなど小さな赤い実を思わせるもの。味わいはしっかりとしたものが多く、余韻が長い。

また、フランス語で「古い樹齢の木」という意味である「ヴィエイユ・ヴィーニュ」も有名だ。

ドメーヌ・ゴビーによるこのワインは、ワイン専門誌『クラスマン』において、南フランス唯一の3ツ星評価を獲得した。プラムやカシスなどの果実の香り、濃く強い味わいが楽しめる。

Domaine Gauby

エピソード

コート・デュ・ルーションはフランスの最南端に位置するため、隣国スペインとの関連が深く、文化的な影響も非常に強い。

この地域の中心都市であるペルピニャンの伝統料理には、カタルーニャ地方の料理の影響が色濃く現れている。また言語もカタルーニャ語を使用しており、スペイン北部ではこの地域を「北カタルーニャ」と呼ぶほどだ。

コート・デュ・ルーションは、フランスとスペイン両国がミックスされた独自の文化を形成している。

コート・デュ・ルーションの代表的なワイン

コート・デュ・ルーション ヴィラージュ / ドメーヌ・ブスケ
コート・デュ・ルーション ヴィエイユ・ヴィーニュ / ドメーヌ・ゴビー
コトー・デュ・ラングドック /  シャトー・ド・マラヴィエイユ

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