マインフィアエック

マインフィアエックワインの特徴とは

   

マインフィアエックの気候・風土

ドイツ・バイエルン州にあり、フランクフルトの東側に位置するフランケン地方。ジグザグと複雑に流れるマイン川とその支流の流れの影響を受け、四角形や三角形といった非常におもしろい地形が描き出されている。

フランケン地方では、川に沿うようにぶどうが栽培され、その面積は約6000haにも及ぶ。細かく分けると9つのエリアになり、ワインの生産で有名なのはマインフィアエック、マインドライエック、そしてシュタイガーヴァルトだ。

マインフィアエックの気候は、まさに大陸性気候のお手本。北緯50度ほどと高緯度にあるマインフィアエックでは、寒暖の差が激しい。夏の一部の期間を除き、日が沈むと霜が降りることも珍しくはない。

2億5100万年前から1億9960万年前の三畳紀に由来する土壌で、彩色砂岩・貝殻石灰岩・コイパー統といった地層がある。硬い土地ではあるがミネラル分が非常に豊富。ジルバァーナ種と相性が良く、実際にこのあたりではメインの品種として栽培されている。厳しい気候、そして彩色砂岩な土壌。この2つが合わさり、非常に個性的なブドウを育んでいるのだ。

マインフィアエックのワインの特徴

ワインの特徴は、なんといっても強いミネラルを感じるところ。ガツンとした味わいはまさに辛口。ドイツは「女性的なワインが多い」と言われているが、「マインフィアエックをはじめ、フランケン地方のものは男性的だ」と評されている。

厳しい気候で育ったぶどうは果実味が凝縮されていて、口の中に一気に広がる。しかしアロマは控えめで、とにかく独特のスパイスが癖になるテイストなのだ。非常に個性的な唯一無二のテイストと言ってもいいだろう。

また味もさることながら、ボトルデザインも個性的。ボックスボイテル(山羊の陰嚢)と呼ばれるだるま型をしている。このような独特な形状になったきっかけは、18世紀にフランケン地方産とされる粗悪なワインが出回る事件が起こったこと。「このままでは品位が下がってしまう」と考えた醸造者が、違いを分かりやすくするためにボトルデザインを変えたことが始まりだとされている。

エピソード

マインフィアエックをはじめとするフランケン地方のワイン醸造は、伝道師によって広められたとされている。そのため、教会や修道院にブドウの樹が植えられていることが非常に多い。

マインフィアエックの代表的なワイン

ルドルフ・フュルスト/ブントザントシュタイン テラッセン リースリング&ジルヴァーナー Q.b.A. トロッケン

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