アルバーナ・ディ・ロマーニャ

アルバーナ・ディ・ロマーニャワインの特徴とは

   

アルバーナ・ディ・ロマーニャの気候・風土

アルバーナ・ディ・ロマーニャ(Albana di Romagna)は、イタリア中央部にあるエミリア=ロマーニャ州のワイン生産地だ。北のポー河とアペニン山脈との間、ポー平原に位置するボローニャ各県、および東のアドリア海に面するラベンナやフォルリなどが該当する。1987年にイタリアで最初のD.O.C.Gに指定された。

土壌は砂質や粘土質のもの。ぶどう畑はロマーニャの丘陵地帯に展開しており、とくにフォルリ中心部からみて南東にあるベルティノーロの丘が古くから知られている。年間降雨量は650~700mm程度。

栽培されるぶどうは白ぶどうのアルバーナだ。淡い黄色をしており、糖度が強いのが特徴。

Emilia Romagna, Fattoria Paradiso, Capocolle, Bertinoro (Forlì-Cesena)

アルバーナ・ディ・ロマーニャのワインの特徴

白ワインのみがD.O.C.Gに指定されており、アルバーナ100%でつくるよう定められている。辛口のセッコと中甘口のアマービレ、甘口のドルチェ、パッシートがある。

セッコは金色がかった麦わら色をしており、アロマはモモやバナナ、アンズなど成熟した果実の香りに加え、セージやアーモンドなどを思わせる。とミネラルのバランスの取れたワインで、魚介類にもよくあう。

一方、パッシートはセッコよりも黄色に近い色合いをしており、こちらはパパイヤなどフルーツに加えバニラやスパイス、ハチミツのアロマ。味わいもドライフルーツの香り高いものが余韻まで漂う。

Pouring the dessert wine

一押しのワイナリー/当たり年

アルバーナ・ディ・ロマーニャの生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、テッレ・チェヴィコ(Terre Cevico)、ロマンディオラ(Romandiola)、ファットリア・モンティチーノ・ロッソ(Fattoria Monticino Rosso)、トレ・モンティ(Tre Monti)、ファットリア・ゼルビーナ(Fattoria Zerbina)、イル・チェッリなどが挙げられる。

エミリア=ロマーニャ州のワインは2009年、2008年、2007年、2006年、2004年、2003年、2001年 、1999年、1998年、1990年の出来が良いと評価されている。アルバーナ・ディ・ロマーニャのワインは1000円台から2000円台とリーズナブルな価格・値段のものが多く、テーブルワインとして愛されている。

エピソード

この地のワイン生産の歴史はたいへん古い。

アルバーナ種は古代ローマ帝国の時代から栽培されており、アルバーナ・ディ・ロマーニャは、テオドシウス帝の娘ガッラ・プラキディアが愛飲したことでも知られている。ラベンナの教会に寄進を行った彼女の名は、1996年世界遺産に登録されたガッラ・プラキディア廟堂に残されている。

また、14世紀に活躍し、イタリアではよく知られた農学者ピエトロ・デ・クレシェンツィの著作にもこのワインの名が現れる。

uva

アルバーナ・ディ・ロマーニャの代表的なワイン

テッレ・チェヴィコ アルバーナ・ディ・ロマーニャ・セッコ / グルッポ・チェヴィコ
カーサ・ローラ アルバーナ・ディ・ロマーニャ・パッシート / トレ・モンティ

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