カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ, フラスカーティ・スペリオーレ

フラスカーティワインの特徴とは

   

フラスカーティの気候・風土

フラスカーティは、イタリア中西部のラツィオ州ローマ県にあるDOCワイン産地だ。首都ローマ南東のアルバーニ丘陵に位置し、フラスカーティおよび同地に隣接するグロッタフェッラータ、モンテ・ポルツィオ・カトーネ、モンテ・コンパトリなどの街の一部地域が、該当する。

さらに、フラスカーティ・スペリオーレおよびカンネッリーノ・ディ・フラスカーティは、特に品質を認められ、DOCGの指定を受けている。

土壌は水はけの良い火山性でカリウムを多く含む。気候は穏やかな地中海性気候で、夏は暑く乾燥する。また秋でも温暖で乾燥しており良好な日照を得ることができるため、ぶどうの栽培に適した土地とされている。

フラスカーティのワインの特徴

マルヴァジア・ビアンカ・ディ・カンディア種やマルヴァジーア・デル・ラツィオ種を主体とした白ワインの生産が盛んだ。

一口に白ワインといってもその種類は豊富。辛口のセッコ、発泡酒のスプマンテ、また十分に熟成させアルコール度数を高めたスペリオーレ、ぶどうを陰干しして糖度を高めてからつくる甘口のカンネッリーノなど、さまざまなタイプのワインがつくられている。

セッコのスペリオーレタイプのワインは、輝きを帯びた麦わら色で、花やフルーツの個性的な強い香りを含む。しっかりとした味とフレッシュな果実味のバランスが良く、厚みのある柔らかな味わい。魚ベースのリゾットやパスタ、魚介系のスープ、白身魚の料理など相性が良い。

エピソード

フラスカーティのワインの歴史は古く、古代ローマ時代から銘酒として知られる。生産量も多く、ローマ周辺ではポピュラーなワインでもある。1966年にイタリアで初のDOCワインの一つとして認定された。その後、2011年にはフラスカーティ・スペリオーレとカンネッリーノ・ディ・フラスカーティがDOCGに昇格している。

フラスカーティの代表的なワイン

フラスカティ・セッコ/フォンタナ・カンディダ
フラスカーティ スペリオーレ セッコ/ポッジョ・レ・ヴォルピ
サンタ・テレーザ フラスカーティ・スペリオーレ・セッコ/フォンタナ・カンディダ
カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ/フォンタナ・カンディダ
フラスカーティ・スペリオーレ セッコ テッレ・ディ・グリーフィ/フォンタナ・カンディダ
カンポ ヴェッキオ・フラスカーティ/カステル・デ・パオリス

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