テルラーノ

テルラーノワインの特徴とは

   

テルラーノの気候・風土

テルラーノは、イタリア北東部のオーストリアとの国境に近いトレンティーノアルト・アディジェ州にあるワイン生産地だ。D.O.C指定を受けているアルト・アディジェのなかでもボルツァーノの西、アルプス山脈に近いアディジェ川周辺でつくられるワインを特に指す。

かつてこの地域は海底火山であったが、造山活動により地表にせり出してきた経緯がある。その名残で、土壌には水晶が含まれる。

川と山脈の間にある標高250~900mの斜面にぶどう畑があり、気候区分的には山岳気候に分類される。水はけがよくミネラルを豊富に含む土壌が、テルラーノのぶどうに芳醇な味わいを与える。

栽培されるぶどうは、ソーヴィニヨン・ブランシャルドネピノ・ノワールといった白ワインの原料になるものや、土着品種の黒ぶどうラグレインなどが多い。

テルラーノのワインの特徴

他の地域のD.O.Cワインは混醸によりつくられることが多いが、アルト・アディジェD.O.Cは単一品種100%のワインが多い。テルラーノでつくられる白ワインも同様だ。

アロマは白ワイン特有のグレープフルーツやライムといった柑橘系のものに加え、メロンやバナナなどの甘い香りの含まれるものだ。豊かな果実味に加え、テルラーノ特有の塩味にも似たミネラル感がある。こうした味わいは、土壌中の豊富な滋養分から得られるものだ。

エピソード

テルラーノのあるトレンティーノ=アルト・アディジェ州は、すぐ北にあるオーストリアとの関係が非常に深い。トレンティーノはかつてオーストリアに属しており、この地域がイタリアのものとなったのは第一次世界大戦以降だ。

そのため、イタリアに属しているにもかかわらずドイツ語が使用されている。また、アルト・アディジェはかつて南チロル(スッドティロル)とも呼ばれ、こちらもオーストリアと非常に深い関係がある。

テルラーノの代表的なワイン

テルラーノ シャルドネ / カンティーナ・テルラーノ
テルラーノ ピノ・ノワール / カンティーナ・テルラーノ
テルラーノ ソーヴィニヨン アスパラガス / カンティーナ・テルラーノ
テルラーノ ラグレイン グリース リゼルヴァ / カンティーナ・テルラーノ
テルラーノ ソーヴィニヨン クオルツ

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