サグランティーノ・ディ・モンテファルコ

サグランティーノ・ディ・モンテファルコワインの特徴とは

   

サグランティーノ・ディ・モンテファルコの気候・風土

モンテファルコは、イタリアの中央に位置するウンブリア州に属している。

アペニン山脈の西側に広がり、「ウンブリアの手すり」と呼ばれる標高500m前後の丘陵地帯でワインがつくられている。

気候は地中海性であるため、冬でも暖かい。夏には気温が上がるものの風通しが良いため熱が籠もらず安定している。

Vigna di Sagrantino

サグランティーノ・ディ・モンテファルコのワインの特徴

この地でつくられD.O.C.G.に認定されている「サグランティーノ・ディ・モンテファルコ」は、土着品種であるサグランティーノ種を100%使用することが義務付けられている。

長年、モンテファルコでは甘口の赤ワインをつくってきたが、近年、辛口もつくるようになった。そうした取り組みも評価され、1993年に甘口・辛口も含めてD.O.C.G.として認められた。

味わいは、タンニンが豊富で力強く、甘い果実の香りがある。色味は、深いガーネット色。長期の熟成に耐えるしっかりとした味わいを持っており、極上のものは、「大地を揺るがすような」と評されるほどだ。

アルコール度数は辛口で13%以上、甘口で14.5%以上を必要とし、2年半以上の熟成をするように定められている。また、甘口は収穫後のぶどうを干して水分を飛ばして糖度を上げるパッシートという製造法でつくられる。

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一押しのワイナリー/当たり年

イタリア中部、ウンブリア州モンテファルコの生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、アルナルド・カプライ、ファレスコ、ペルティカイア、コルペトローネ、ルンガロッティ、アントネッリ・サン・マルコ、ゴレッティ、ディ・フィリッポ、ボカーレなどが挙げられる。

イタリア西部のワインは、2008年、2007年、2006年、2005年、2001年、2000年、1999年、1997年の出来が良いと評価されている。モンテファルコは評判が良い割に生産者が少ないので、良質なものは価格・値段が高くなる傾向がある。

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エピソード

サグランティーノ・ディ・モンテファルコに使用されているサグランティーノ種は、ごく一部の地域でしか栽培されていない希少種。最大の産地と言われるモンテファルコでも、100haほどの栽培面積しかない。ルーツは定かでないが、すでに中世には栽培されており、長い間、地方独自の品種として地域の教会で守られてきた。現在でも、1500年代から続く厳しい規定に従い収穫されている。

サグランティーノ種は、世界で最も濃厚な赤ワインを生み出す力を秘めていると言われている。

Sagrantino di Montefalco wine

サグランティーノ・ディ・モンテファルコの代表的なワイン

サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・ルンガロッティ/ルンガロッティ
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・コルペトローネ/コルペトローネ
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・コッレピアーノ/アルナルド・カプライ
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ 25 アンニ /アルナルド・カプライ
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ・アントネッリ/アントネッリ

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