バルドリーノ

バルドリーノワインの特徴とは

   

バルドリーノの気候・風土

バルドリーノ(Bardolino)は、イタリアヴェネト州ヴェローナの近くにあるワイン生産地。ガルダ湖の東岸、標高150m付近のなだらかな斜面にぶどう畑が広がっている。道一本を隔てたすぐ隣には、同じくワインの生産地としてよく知られるヴァルポリチェッラがある。

土壌は氷堆石や石灰岩質で、れき状の小石を含む。気候は年中通して温暖で、雨量はそれほど多くない。栽培されるぶどうは、赤ワインの主な原料となるコルヴィーナ種やロンディネッラ種、モリナーラ種が多い。

Bardolino Villa Bella Cordevigo vy 3 (600x363)

バルドリーノのワインの特徴

バルドリーノでつくられる赤ワインは、赤系の果実にかすかにスミレなどの花を思わせるフローラルなアロマが感じられる。フレッシュな飲み口で、辛さの中に旨みと柔らかなタンニンを感じる、バランスのとれた味わいだ。

また、「ヴェローナの甘やかされた子供」という異名を持つ、ミドルボディタイプのバルドリーノ・クラシコも有名だ。こちらは上品でスパイシーな風味が特徴。チェリー系のフレッシュな中に、アーモンドなどバルドリーノ特有の個性的なアロマが香る。やはりタンニンが少なく、軽快で飲みやすい。

Benazzoli Bardolino Chiraretto (600x425)

一押しのワイナリー/当たり年

バルドリーノ(Bardolino)の生産者のうち、各方面にて高い評価を得ている作り手として、グルッポ・イタリアーノ・ヴィーニ(Gruppo Italiano Vini)、カンティーナ・ディ・ソアーヴェ(Cantina di Soave)、ネグラーレ(Negrar)、カステルヌォーヴォ・デル・ガルダ(Castelnuovo del Garda)、カンパニョーラ(Campagnola)、サンティ(Santi )などが挙げられる。
ヴェネト州周辺のワインは、2008年、2007年、2006年、2005年、2001年、2000年、1999年、1998年、1997年、1996年の出来が良いと評価される。バルドリーノのワインは早飲みタイプが多いことから、1000~2000円台くらいの手頃な価格・値段で販売されている。

Giovanna Tantini Bardolino Castelnuovo del Garda (600x267)

エピソード

ヴェネト州のワインといえば、ヴァルポリチェッラのアマローネやリパッソ、スペリオーレなどのワインが非常に有名だ。これらのワインは濃厚な味わいだが、バルドリーノのワインはこうしたヴァルポリチェッラのワインに比べ、総じてエレガントで穏やか、まろやかな風味を持つという特色がある。

そのため、一般的に赤ワインは肉料理などの料理と合うが、バルドリーノはそれに限らず魚料理や野菜炒めなど、様々な料理と相性が良いオールマイティなワインといえる。

ヴェネトの郷土料理といえば豆料理やパスタが挙げられるが、こうした料理にもマッチする。

Namesake Vintage

バルドリーノの代表的なワイン

バルドリーノ / デリボリ
バルドリーノ / カンティーナ・ダネーゼ
サンピエトロ・バルドリーノ / ル・ヴィーニュ・ディ・サンピエトロ
バルドリーノ・クラシコ / グエリエリ・リッツァルディ
バルドリーノ・クラシコ / テッレ・ディ・マリアピア

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