ビアンコ・ディ・クストーザ

ビアンコ・ディ・クストーザワインの特徴とは

   

ビアンコ・ディ・クストーザの気候・風土

ビアンコ・ディ・クストーザは、イタリア・ヴェネト州にあるヴェローナから南東17kmのところにあるワイン生産地だ。イタリア最大の湖ガルダ湖のそばに位置し、D.O.C指定を受けている。

土壌は氷堆石による石灰質、粘土質の混ざった複雑なものだ。氷河の動きによってできた半円形の盆地や、クストーザから近いソンマカンパーニャの丘の裾野にぶどう畑がある。畑の標高は100m~150mぐらいのところが多い。

湖が近くにあることから他の地域に比べ日較差が大きい。これ以外にも、風向きや地形など、ガルダ湖はビアンコ・ディ・クストーツァのミクロクリマ(局所的な気候条件)に大きな影響を与えている。

栽培されているぶどうは、ガルガーネガ種やトレッビアーノ種などの白ぶどうが多い。

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ビアンコ・ディ・クストーザのワインの特徴

ビアンコ・ディ・クストーザでは、トレッビアーノ種やガルガーネガ種を用いてつくられる辛口の白ワインが代表的だ。柑橘系のさわやかなアロマにフレッシュな味が広がり、すっきりと飲みやすいのが特徴だ。

D.O.Cによる規定では、ビアンコ・ディ・クストーザに使用される白ぶどうの割合は、トレッビアーノ・トスカーノ種が10%~45%、ガルガーネガ種が20%~40%、その他マルヴァジア種やシャルドネ種などが0~30%と定められている。アルコール度数は11%と、それほど強くはない。

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エピソード

この地では、19世紀に大きな戦乱が2度あった。1度目は1848年に第一次イタリア独立戦争のもとで行われた、サルディニア公カルロ・アルベルトとオーストリア軍との戦い。2度目は、1866年に、第三次イタリア独立戦争下でのラ・マルモラ将軍率いるイタリア王国軍とオーストリア軍との戦いだ。

こうした戦乱を経て、ヴェネト州はオーストリア=ハンガリー帝国からイタリア王国へと統合されることになる。そして1879年には、この2つの戦いの死者を弔う納骨堂が、ソンマカンパーニャの丘に建立された。

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ビアンコ・ディ・クストーザの代表的なワイン

クストーザ・ビアンコ / ル・ヴィーニュ・ディ・サン・ピエトロ
ビアンコ・ディ・クストーザ イ・フラーリ / サンティ

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