タコロンテ・アセンテホ/イコテン・ダウテ・イソーラ

タコロンテ・アセンテホ/イコデン・ダウテ・イソーラワインの特徴とは

   

タコロンテ・アセンテホイコデン・ダウテ・イソーラの気候・風土

タコロンテ・アセンテホは、大西洋アフリカ沖のカナリア諸島におけるワイン産地。D.O.に認定されている。カナリア諸島最大のテネリフェ島北端に位置しており、栽培面積はカナリア諸島の中で最も広い。

ぶどう畑は標高およそ200m~800mの斜面にあり、気候は地中海性で穏やかだが、ミクロクリマ(微気候)が存在する。土壌は肥沃な火山性土壌で、有機質や窒素やカリウム、リンといったミネラルを豊富に含んでいる。

イコデン・ダウテ・イソーラは、テネリフェ島北西部にあたるワイン生産地。D.O.に認定されている。北部のイコー・デ・ロス・ビノスの街から南部のギア・デ・イソラの街までわたるエリアが産地になる。

標高はおよそ50~1,400m。テイデ山斜面の幅広い範囲に段状にぶどう畑が広がり、土壌は火山灰や岩を多く含んでいる。テネリフェ島の中でも最も暑い地域だが、冬は霜が降りるほど気温が下がる。

タコロンテ・アセンテホ/イコデン・ダウテ・イソーラのワインの特徴

タコロンテ・アセンテホは、カナリア諸島の中で最も優れた赤ワインを生産する地域として知られている。赤ワインには地元品種のネグラ・モール種とリスタン・ネグロ種が中心に使用される。
他に、リスタン・ブランコ種、モスカテル種、マルバシア種を使用した白ワインが少量生産されている。

一方、イコデン・ダウテ・イソーラは白ワインがメイン。リスタン・ブランコ種100%からつくられる白ワインは、フレッシュで香りや味、果実味のバランスが良い。

赤ワインには、リスタン・ネグロ種を使用した軽い味わいのものや、ぶどうをつぶさずに房をまるごと醗酵タンクの中に入れて発酵するマセラシオン・カルボニック法を用いて醸造された、明るく鮮やかな色合いのフレッシュなワインがある。

エピソード

タコロンテ・アセンテホは、カナリア諸島で最も古いD.O.で1992年に認定されている。
またワイン生産量もカナリア諸島で最多を誇る。
イコデン・ダウテ・イソーラは1994年にD.O.に認定されている。他のカナリア諸島のD.O.同様、両地はヨーロッパで広まった害虫フィロキセラの被害が及ばなかったため、昔からある土着品種が多く残っている。

タコロンテ・アセンテホ/イコデン・ダウテ・イソーラの代表的なワイン

ヴィーニャ ノルテ トラディショナル/ボデガ・コマルカル・タコロンテ
ヴィーニャ ノルテ マセラシオン カルボニカ/ボデガ・コマルカル・タコロンテ
ヴィーニャ ノルテ ティント バリカ/ボデガ・コマルカル・タコロンテ
ヴィーニャ ノルテ ティント クリアンサ/ボデガ・コマルカル・タコロンテ
ヴィニャティゴ ブランコ/ボデガ・ビニャティゴ
ヴィニャティゴ ブランコ セミセコ/ボデガ・ビニャティゴ
ヴィニャティゴ ロザード/ボデガ・ビニャティゴ

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