バジェ・デ・ラ・オロタバ

バジェ・デ・ラ・オロタバワインの特徴とは

   

バジェ・デ・ラ・オロタバの気候・風土

バジェ・デ・ラ・オロタバは、大西洋アフリカ沖のカナリア諸島におけるワイン産地で、D.O.に認定されている。

カナリア諸島最大のテネリフェ島北部にあり、同じくD.O.であるタコロンテ・アセンテホイコデン・ダウテ・イソーラに挟まれた場所に位置している。

Valle de La Orotava qtl2b

スペイン最高峰とされるテイデ山の麓にあり、標高およそ400~800mの斜面にぶどう畑が広がっている。火山岩が混ざった粘土質の火山性土壌で、水はけが良くミネラルが豊富に含まれる。

高温多湿で日照時間が長い海洋性気候。しかし、貿易風が運ぶ湿った空気が霧をもたらすため、夏の暑さは緩和される。

バジェ・デ・ラ・オロタバのワインの特徴

バジェ・デ・ラ・オロタバでは、リスタン・ブランコ種とリスタン・ネグロ種を主要品種とした赤・白ワインと辛口のロゼワインがつくられている。

PalominoListan Blanco grapes growing in Tenerife

赤ワインは果実味豊かな味わいで、リスタン・ネグロ種やネグラ・モール種からつくられる。鮮やかで美しい色の若飲みタイプや、瓶と樽で2年以上熟成させたクリアンサタイプのワインもある。
白ワインは、リスタン・ブランコ種を中心に辛口や甘口、樽で熟成されたタイプなど多様なワインがつくられている。

ワインの生産量は増えており、品質も向上してきているが、そのほとんどをテネリフェ島に訪れる観光客が消費する。このため、スペイン国内であっても同地のワインを入手するのは難しいといわれる。

Listan Negro grapes in Tenerife

エピソード

バジェ・デ・ラ・オロタバは、15世紀からぶどう栽培が続く歴史ある生産地で、16~17世紀には北ヨーロッパにマルヴァジア種からつくったワインを輸出していたとされている。

3~15mほどの長い枝を編み込む「コルドン・トレサード」と呼ばれる栽培方法が、古来より行われている。

バジェ・デ・ラ・オロタバの代表的なワイン

エスエム・ブランコ・バリカ/ソアグラノルテ
ラ・ソラナ/ボデガ・ソアグラノルテ
カンディオ/ソアグラノルテ
エル・エスキロン/ソアグラノルテ
シエテ・フエンテス/ソアグラノルテ

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