バルデオラス

バルデオラスワインの特徴とは

   

バルデオラスの気候・風土

バルデオラスは、スペイン・ガリシア地方では最東端の内陸部に位置する。高い山脈に囲まれたシル川に沿った渓谷となっている地域で、冬は最低気温が-8℃と厳しく、夏は最高気温が33℃程度で日差しも豊か。ガリシア地方の中では乾燥している地域でもあり、オリーブ栽培も盛んだ。

ぶどうが栽培されている土地の標高は、300m~700mほど。平均降水量は850~1000mm程度と多めだ。

土壌の種類は幅広く、花崗岩、粘板岩、石灰質、肥沃な沖積土など。

バルデオラスには小規模な農家が点在している。19世紀に大規模なフィロキセラの被害を受けたが、土着品種のゴデーリョやメンシアの栽培を、時間をかけてゆっくりと回復させた。

DO認定は1957年。

バルデオラスのワインの特徴

バルデオラスで最も知られているのは、100%ゴデーリョ種を使用した白ワイン。シトラスやリンゴ、グレープフルーツ、ハーブなどのアロマを持ち、ミネラルを感じる力強い味わい。スペイン有数の高級白ワインとして知られている。

メンシア種を使った赤ワインは、深い紫の色調でベリー系のアロマや深い味わいで知られている。軽やかでバランスの良いも特徴だ。

他にも白ワイン用としてドニャ・ブランカやパロミノ、赤ワイン用にメレンサオ、アリカンテ、グラオ・ネグロ、テンプラニーリョ、ブランセリャオ、ソウソンといったぶどう品種が栽培されている。

また、85%以上のゴデーリョ種を使用したスパークリングワインのValdeorras Espumosoやゴデーリョ種と赤ぶどう品種をブレンドしてつくる甘口のワインValdeorras Tostadoも生産されている。

エピソード

この地には、ローマ時代に造られたビア・ノバという道があり、ローマ人が金を求めて移動してきたという。ぶどう栽培を持ち込んだのもローマ人だと言われているが、ローマ時代の終わりとともに、この地でのワインづくりも途絶えることになった。

ワインづくりが再開されるようになったのは10世紀ごろ。そのころに植えられた木からつくられているワインもあるという。

バルデオラスの代表的なワイン

・ラファエル・パラシオス・アズ・ソルテス
・バル・デ・シル・ペサス・ダ・ポルテラ
・ボデガス・アベンティア・アバンティア
・ボデガス・ラ・タパダ・ギティアン・ソブレ・リアス
・ペドゥロウソス

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で