ワイン用語集

DOC

   

DOCの意味・解説

DOCとは、イタリアのワイン法に定められた原産地名称保護(AOP)に従い指定された地理的表示の一種。「原産地統制名称ワイン(Denominazione di Origine Controllata)」のことだ。1963年のワイン法整備でDOCが、1984年にDOCGが新設された。

新EU法が2009年より適用され、「保護原産地呼称ワイン(Denominazione di Origine Protetta: DOP)」、「保護地理表示ワイン(Indicazione Geofrafica Protetta: IGP)」「ヴィーノ(Vino)」の3種類に分類された。

イタリアでは従来のDOCGとDOCの2種類のワインがDOPという1つの呼称に統合されることになったが、混乱を防ぐため従来のDOCGやDOCでの表記も許可されている。

イタリアワイン界における従来のDOCとは、原産地区名を銘柄として表示できるワインのこと。生産地、ぶどうの栽培法、醸造方法、最大収穫量、最低のアルコール度数など細かい規定がある。

この規定の詳細については、各地域の品質保護協会などによって決められている。国立原産地呼称委員会に提出され、審議される仕組みだ。2011年の時点で330銘柄が指定されている。

なおDOCGはDOCの上位に位置し、DOCワインの中で特別に評価の高いワインが持つ権威を国が保証するもの。歴史と伝統、自然と文化との結び付き等が評価される。

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