ワイン用語集

パニエ

パニエの意味/解説

パニエ(Panier)とは、保存されていた時と同じ角度でワインを寝かせたまま、グラスに注ぐためのかご。ワインバスケットとも呼ばれる。

長い間、熟成や保存されていたワインには、(おり)と呼ばれる沈殿物が溜まる。上質な赤ワインに多く発生するが、白ワインでも発生する。
澱の正体は、たんぱく質やポリフェノール、渋み成分のタンニンや色素成分のアントシアニンなどが結晶化したもの。
そのため、これらの成分を豊富に含んだ上質なワインほど澱が溜まりやすくなる。 ワインの製造過程でも澱は発生するが、瓶詰めされた後に徐々に発生する。

澱の多いワインを飲む直前に立ててしまうと、澱が舞い上がり、ワインとともにグラスに注がれてしまう。そうすると、ざらつきや味、苦味を感じ、ワインの風味が損なわれる。そのため、パニエを使って、ワインセラーと同じ角度で寝かした状態を保ったままワインを運び、開栓しサーブする。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で