2016年09月

ワインを超音波で熟成させる「Sonic Decanter」の先行予約を開始、約20分で香りが引き立つ

お酒の熟成には、ある程度の時間がかかるものだが、超音波を利用してワインや日本酒、ウイスキーなどを短時間で熟成させる技術が開発された。ハンズエイドは2016年9月13日、超音波技術により、酒類の熟成を促す「Sonic Decanter(ソニック・デキャンタ)」を発売した。クラウドファンディングサイト「Makuake」を通じて、同年10月28日まで先行予約販売を実施している。

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Sonic Decanterは、超音波の振動を利用することで、ワインの熟成を促すことができるアイテムだ。冷水を約450ml注入した筒形の本体に瓶ごとワインをセットすると、赤ワインは20分、白ワインは15分程度で熟成させることができるという。日本酒やウイスキーなどにも使用でき、好みの熟成感に合わせて5~20分程度超音波をあてると、味や舌触りが変化するという。

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従来ワインの味を引き出すには、長期間熟成させるか、デキャンティングでワインを空気に触れさせるなどの手法が一般的だった。Sonic Decanterは、超音波の振動でワインを攪拌することで酸素を抜き、劣化させずにワインの味や香りを引き立てることに成功。調査データでは、ph値の減少に加え、アントシアニン、エステル、ポリフェノールの化学構造の改良などの効果が実証されており、長期熟成のワインに近い状態を再現できるとしている。

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販売予定価格は3万2000円。クラウドファンディングでは、4つの支援金コースが用意され、金額や申込み時期に応じてSonic Decanterが15~34%オフで購入できる。また、クラウドファンディング期間中には、東京・西麻布の「Bar 霞町 嵐」、銀座の「Bar Eterna」の2店舗にソニック・デキャンタが設置され、超音波で引き出されたワインの熟成感を試すことができる。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。