ブルゴーニュ, ワイナリー

ジョルジュ・デュブッフ

特徴・ポイント

ボジョレー地区のワインを世界に広めた天才醸造家ジョルジュ・デュブッフ(GEORGES DUBOEUF)氏が、一代で築き上げたブランド。リヨン・ボジョレー・ヌーヴォー・ワインコンクールで、最高金賞を18回、通算の受賞回数でも135回で歴代1位の記録を持つ。

ワインづくりのこだわり

約400軒もの生産者から提供されたぶどうやワインを、ジョルジュ・デュブッフ氏の卓越した鼻と舌で調整し、果実のはじけるような味わいを生み出している。ボジョレーの伝統的なぶどう品種、ガメイ種ならではのフレッシュさが人気だ。

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代表的なワイン

ジョルジュ・デュブッフ ボジョレー・ヌーヴォー

フルーティで飲みやすく、さまざまな料理に合わせやすい。「ヌーヴォー」とはその年にできたワインの意味。ぶどうを9月に収穫し、約2カ月後の11月第3木曜日に解禁される。
2016年のラベルには、「感謝」という花言葉を持つひなげし、バラ、ダリアなどでつくったブーケをイメージしたデザインが施されている。

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ジョルジュ・デュブッフ ボジョレー・ヴィラージュ

ボジョレー地区の中でもぶどうの栽培条件に恵まれた38の村で作られた優れたぶどうを原料とするワイン。無印の「ボジョレー」より、ワンランク上に位置づけられるワインで、果実や花の濃縮された香りが楽しめる。

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ジョルジュ・デュブッフ フルーリ

ボジョレーでつくられるワインのランクは、無印の「ボジョレー」、「ボジョレー・ヴィラージュ」、「クリュ・デュ・ボジョレー」の順に高くなる。
この「ジョルジュ・デュブッフ フルーリー」は最高ランクのクリュ・デュ・ボジョレーに該当。クリュ・デュ・ボジョレーを名乗れるのはボジョレー地区北部にある10の村でつくられたワインに限られ、ジョルジュ・デュブッフ フルーリーはそのうちの1つ、フルーリー村でつくられるワインだ。
味わいはユリやアイリスといった花や果実の香りがバランスよく調和し、滑らかな口当たりで飲みやすい。熟成させるとより深みのある香りとなる。

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ワイナリーの歴史

ボジョレー・ヌーヴォーを世界中に広めて一大ブランドへと仕立て上げたのが、ジョルジュ・デュブッフ氏だ。同氏は「ボジョレーの帝王」とも呼ばれている。

1933年にボジョレー地区北部のマコン村に生まれたジョルジュ・デュブッフ氏は、18歳でワイン業界に飛び込む。当時、家族でつくったワインを、自転車で販売していたが、誰にも見向きされなかったという。

それがデュブッフ氏の類まれな鼻と舌が生み出す軽やかなワインに、次第に評価は上昇。リヨンを代表する三ツ星レストランのシェフたちに認められるようになる。

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1964年には、リヨンで愛された地元のワインを、全世界に広めようとジョルジュ・デュブッフ社を設立。約120カ国で販売する世界的なワイン会社へと成長させた。

彼の功績により、ボジョレー・ヌーヴォーは世界中に広がり、とりわけ日本では最盛期には年間1000万本前後、今でも600万本ほども消費されるようになった。

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