ラングドック・ルーション, ワイナリー

シャトー・ド・ラスコー

特徴・ポイント

「ラスコー」とは「赤い石(花崗岩)」を意味する。ジャン・ブノワ・キュバリエ氏が1984年に設立したワイナリーで、『ギド・アシェット』誌で星を獲得するなど、高い評価を得ている。

ワインづくりのこだわり

南仏・ランドック地方の中で、最も北に位置するコミューン「ピク・サン・ルー」にシャトー・ド・ラスコー(Chateau de Lascaux)はある。
ピク・サン・ルーは寒暖差が激しい気候で、長期熟成に耐えるワインをつくり出す産地として、注目が高まっている。ここで化学肥料や除草剤を使用しない有機栽培を実施。自然との調和を目指したワインづくりを心掛けている。力強く非常にアロマティックなワインが特徴だ。

Wine@06.05.07

代表的なワイン

シャトー・ド・ラスコー ガリーグ・ルージュ

『ワイン・スペクテイター』誌で91点を獲得したクラシックな赤ワイン
「ガリーグ」とは、ハーブなどが生い茂る南仏特有の潅木地帯を指す。ベリーやスパイスなどの香りが豊かで、しっかりとしたタンニンのバランスが取れている。
3時間前に抜栓し、肉料理などと合わせたい。

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シャトー・ド・ラスコー クラシック・ブラン

『ワイン・スペクテイター』誌で87点を獲得した白ワイン
果実味を生かすため樽は使用せず、ラスコーの特徴である凝縮した味わいを生み出している。フルーティーかつミネラル豊かなワイン。

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シャトー・ド・ラスコー レ・ノーブル・ピエール・ルージュ

シャトー・ド・ラスコーのトップ・ブランドとして、『デキャンタ』誌で銅賞に輝いたこともあるワイン。
カシスやハーブ系が融合した複雑な香りに、たっぷりとした旨みを持ち余韻が長い。ぶどう本来の果実味を生かすため、ろ過せずに醸造する。

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ワイナリーの歴史

シャトー・ド・ラスコーの起源は16世紀までさかのぼるが、ワイナリーとしては1984年に14代目ジャン・ブノワ・キャヴァリエ氏が立ち上げたものとして認知されている。
 
16世紀からワインづくりに取り組んできたシャトー・ド・ラスコー。飛躍を遂げたのは14代目ジャン・ブノワ・キャヴァリエ氏が1984年に経営を引き継ぎ、ピク・サン・ルーに拠点を築いてからのこと。ぶどうの栽培面積は20haから85haへと急拡大を遂げた。

「自然の恵みの本質とは、謙虚な探求心であり、大地のほんのわずかな動きを読み取ることである」という哲学の下、手間を惜しまず自然と調和したワインづくりに努め、『ギド・アシェット』『デキャンタ』『ワイン・スペクテイター』などのワイン専門誌で高い評価を得ている。

2006年から有機農法を導入。2009年には国際有機認定機関のエコセールから認証を受けるなど、自然派ワインに力を入れている。

il paradiso

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