ブルゴーニュ, ワイナリー

ボノー・デュ・マルトレイ

   

特徴・ポイント

フランスワインの名産地・ブルゴーニュの中でも最上級の特級畑(グラン・クリュ)のみを所有するドメーヌがボノー・デュ・マルトレイ(Bonneau du Martray)。所有するグラン・クリュの1つであるコルトン・シャルルマーニュは、かつてフランク王国カール大帝の私有地だったと言われ、ここで収穫されたぶどうからはミネラルをしっかりと感じられるワインが生まれる。

ワインづくりのこだわり

品質管理への情熱が凄まじく、週2回のペースで熟成中のワインすべての糖度・度・温度を徹底的にチェック。また、樽の香りがワイン本来の風味を消し去らないように、新樽の比率を1/3前後に引き下げている。

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代表的なワイン

コルトン・シャルルマーニュ グラン・クリュ

グラン・クリュのコルトン・シャルルマーニュで収穫されたシャルドネを100%使用した白ワイン。収穫年にかかわらず180樽以上醸造されることがないため希少価値が高い。まさにボノー・デュ・マルトレイの看板商品だ。

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コルトン グラン・クリュ

グラン・クリュのコルトンで摘まれたピノ・ノワールを100%使用した赤ワイン。ぶどうの収穫量を抑え、除梗や発酵前の低温浸漬に細心の注意を払い、みずみずしくも濃密な果実味とまろやかなタンニンを引き出している。

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ワイナリーの歴史

ボノー・デュ・マルトレイがコルトン・シャルルマーニュの中心部に大区画を所有したのは、フランス革命が起きたころのことだ。

その後200年近くの時が経ち、1969年にジャン・ル・ボー氏がボノー・デュ・マルトレイを所有。彼の代では赤ワインの販売に失敗したため、大部分の畑をシャルドネに植え替えることになった。

1994年になると、現当主であるジャン・シャルル・ル・ボ-・ドゥ・ラ・モリ二エール伯爵が所有権を継承した。研究熱心なモリ二エール伯爵は、2000年からぶどうの有機栽培を始め、2011年にはすべての畑でビオディナミ農法を採り入れた。赤ワインの品質は彼の手で飛躍的に向上し、売上も持ち直した。

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ボノー・デュ・マルトレイが抱える畑は現在、シャルドネが植えられたコルトン・シャルルマーニュが11.9ha、ピノ・ノワールが植えられたコルトンが1.5haに及ぶ。所有する畑の全てがグラン・クリュのみのドメーヌは、ロマネコンティを生産しているD.R.C.(Domaine de la Romanee-Conti)以外ではボノー・デュ・マルトレイをおいて他にない。

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