シャブリ, ワイナリー

ダニエル・ダンプ

   

特徴・ポイント

ダニエル・ダンプ(DANIEL DAMPT)は、ブルゴーニュのシャブリ地区ミリー村にある家族経営のドメーヌだ。創立は150年前にさかのぼる。
辛口の白ワイン「シャブリ」の名手として知られ、2012年のヴィンテージはワイン評論家のジャンシス・ロビンソン氏に激賞され、さらに『アシェット・ワインガイド』など、多数のワイン専門誌でも好評価を獲得した。

ワインづくりのこだわり

ぶどうを育てる土壌は、「キンメリジャン」と呼ばれるジュラ紀後期に形成された石灰岩・粘土質の土壌だ。
気候は穏やかで夏の日照期間が豊富に確保できるため、ミネラルを豊富に含んだぶどうが出来上がる。
ワインの熟成には木の樽を使わず、全てステンレスタンクが用いられる。

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代表的なワイン

ダニエル・ダンプ シャブリ プルミエ・クリュ コート・ド・ルシェ

繊細な若い白い花のアロマに、レモンやグレープを思わせる柑橘系のすっきりとした味わい。セラーで数年寝かせることでそのポテンシャルを発揮し、15年前後まで熟成可能だ。ミネラル分をふんだんに含んだフィニッシュが味わえる。

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ダニエル・ダンプ プルミエ・クリュ レ・ヴァイヨン

樹齢35年のシャルドネからつくられる白ワイン。緑がかった黄金色に、アーモンドや新鮮なバターを思わせるアロマを感じられる。口当たりはしなやかで上品な味わいのため、女性にもオススメのワインだ。ローストしたロブスターや、ホワイトバターで和えた魚料理などとよくマッチする。9~12℃でのサーブが適温となる。

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ダニエル・ダンプ シャブリ

青りんごやライムなど、すっきりした柑橘系のアロマ。フレッシュで活気にあふれた口当たり。生ハムや牡蠣・アサリなどの貝料理、エスカルゴなどとよくマッチする。

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ワイナリーの歴史

ダニエル・ダンプ氏は、シャブリの名門ドメーヌとして名高いドゥフェーの正当な継承者だ。ダニエル氏がドゥフェー家の長女と結婚し、義理の父親となるジャン・ドゥフェー氏のドメーヌに参加したのは1986年。以後、ドゥフェー氏より徐々に畑を譲り受け、現在の総面積は30haを数える。

保有する畑の内訳は、プルミエ・クリュ(1級畑)の面積が14haで、残りの16haはシャブリとなる。ぶどう畑はヴァイヨンとコート・ド・ルシェの間、スラン川の左岸に広がっている。

現在はダニエル氏の他に、2人の息子セバスチャン氏とヴァンサン氏の3人でワインづくりを行っている。2008年にセバスチャン氏とヴァンサン氏はネゴシアンとしてメゾン・ダンプを設立し、自分たちの畑以外からもぶどうを手に入れワインをつくっている。

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