ラングドック・ルーション, ワイナリー

スカリ

   

特徴・ポイント

南仏・ランドッグ地方のワイナリー。創設者のロベール・スカリ氏は、ラベルにぶどう品種(セパージュ)を表示する「品種名ワイン」の提唱者として知られる。スカリ(SKALLI)は、高級品種の特徴をよく表したセパージュワインを造ることで、世界中で愛飲されるブランドに成長した。

ワインづくりのこだわり

ぶどう品種そのものの魅力を引き出すことにこだわったワインづくりを行う。ぶどう作りに適したランドック地方の気候を生かし、生産者にカベルネ・ソーヴィニヨンシャルドネといった高級品種の特徴を押し出したセパージュワインをつくっている。

skalli_pinotnoir_1487

代表的なワイン

スカリ ロベール・スカリ カベルネ・ソーヴィニヨン

ロベール・スカリ氏自身の名を冠した代表的ブランド。完熟したカベルネ・ソーヴィニヨン種特有のカシスやベリーの香り、濃縮した果実味、力強いタンニンが楽しめる赤ワインだ。

Robert Skalli Reserve Cab

スカリ ロベール・スカリ メルロー

「ロベール・スカリ」シリーズで、メルロー種特有のアンズやブラックチェリーの香りと甘い樽香が溶け合い、まろやかで南仏らしさを感じるはつらつとした赤ワインだ。

スカリ フォルタン・ド・フランス シャルドネ

1988年に発売されて以降絶大な人気を得て、世界80カ国で愛飲されている。フランス国内だけで1000万本が販売されている。シャルドネ種の厚みのある風味と、フルーティな香りが楽しめる辛口の白ワインだ。

ワイナリーの歴史

スカリの前身は、1964年にコルシカ島で設立された「コトー・ド・ディアナ」というワイナリーだ。このワイナリーは、217haもの畑を有していた。

1974年に本社をセート市に移転し、ランドック地方に拠点を置いた。この時にワイナリーを「スカリ」とした。

創業者のロベール・スカリ氏は、恵まれた気候風土を持ちながらぶどう品種にこだわらず、低品質のテーブルワインばかりを生産していたランドック地方のワイン生産を転換する。農家に足しげく通い、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネといった高級ぶどう品種に植え替えさせることで、ランドックのぶどう栽培農家の地位を向上させた。その功績から、ロベール・スカリ氏は「ミスター・セパージュ」と呼ばれる。

1987年には、フランス国政府と交渉し、テーブルワインより上位の「ヴァン・ド・ペイ」カテゴリーにランドック地方特有の「ヴァン・ド・ペイドック」という生産地名を制定させ、世界中で愛飲されるセパージュワインを誕生させる。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Twitter で