2020年07月

酪農学園大学の大学院生が野生酵母を使った「赤ビートワイン」の製品化に成功

   

酪農学園大学は2020年6月11日、同大学の大学院生が野生酵母を使った「赤ビートワイン」を製品化したと発表した。過去に赤ビートのワインは前例がなく、世界初になるという。

「赤ビートワイン」の製品化に成功したのは、同大学大学院酪農学研究科の南典子さんだ。南さんは「学内野生酵母の分離と赤ビートワイン醸造への応用」をテーマとして研究を進めており、その過程で複数の野生酵母を試験醸造に用いた。その結果、学内のシーベリーから分離した野生酵母が最も相性が良いという結論に達したという。この研究成果として、「赤ビートワイン」が完成した。

この「赤ビートワイン」は、赤ビート搾汁液に北海道産ぶどうであるキャンベル・アーリを使ったワインを同量ブレンドしている。南さんは、「赤ビートのほっくりした甘みとキャンベル・アーリの果実味が感じられ、通常のワインとは一線を画すおいしいワインに仕上がった」とコメントしている。

今回は、360mlのハーフボトル80本のみの限定生産のため、一般販売はしない予定だ。今後、研究をさらに進め、一般販売の実現を目指す。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。