コラム

自分用ワイングラスの選び方の参考に! ワインの消費量はグラスの形状・大きさで変わるらしい――英大学研究

ワインを飲むとき、どれくらいワイングラスにこだわっているだろうか?

実は「昨日はなぜか、飲み過ぎてしまった」なんてときには、ワインを飲むのに使ったグラスの大きさが影響したかもしれないそうだ。

イギリスの2つの大学が発表した研究結果によると、ワイングラスの選び方によって、ワインの消費量が変わるかもしれないという。

「ついつい飲み過ぎてしまう」と悩んでいる人は、この研究結果を知っておけば、ワインの量を抑えられるようになるかもしれない。

Wine Glasses

リムとサイズで注ぐ量が変わる

イギリスのブリストル大学が360人を対象に行った調査はこんな内容だ。

下記の3種類のグラスに一定量のワインを注ぐように指示。その際、見本のグラスには指示した量のワインがすでに注がれていて、被験者はそれを参考にすることができる。

グラス1:リム(口をつける部分)が見本よりも20%大きいが容量は同じ
グラス2:リムは見本と同じだが、容量は25%大きい
グラス3:リムが20%大きく、容量も25%大きい

その結果、グラス1では量を少なく注ぎ、グラス2では量を多く注ぐ傾向があったそうだ。ただし、グラス3では、一定の傾向は見られなかったという。

Wine Glasses

大きいグラスを使うと飲むペースが上がる

また、ケンブリッジ大学が行った研究では、大きいグラスで出された方が、飲むペースが上がって消費量が増えるという結果が出ている。

ケンブリッジのパブで実験したところ、中身の量は同じ175mlだったのにもかかわらず、大きなグラスを使用した際には販売量が9%も増えたそうだ。

この結果について、研究の中心人物であるテレサ・マルトー教授は「グラスが大きいと量が少ないと感じて、飲むペースが上がったのではないか」と考えているという。

今後はイギリス各地のパブやバー、レストランで大規模な研究を行う予定だという。

夜をワインとともに長く楽しむためには、ペース配分を考えたいところ。また、「最近ついつい飲み過ぎてしまう」なんてときには、大きなグラスは避け、リムが広くて容量の少ないグラスを選ぶとよさそうだ。

half a glass

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