2017年04月

「シャトー・メルシャン 岩崎甲州 2016」など、甲州種を使ったワイン4種が発売

日本ワインの代表的なぶどう品種「甲州」を使ったワイン4種が新たに発売される。メルシャンは2017年4月11日、「シャトー・メルシャン」シリーズより「甲州きいろ香 2016」「甲州グリ・ド・グリ 2016」「山梨甲州 2016」「岩崎甲州 2016」を発売すると発表した。

日本ワインが本格的につくられるようになって、今年で140年を迎える。現在、さまざまな日本ワインを生み出しているシャトー・メルシャンも、140年前の1877年にその前身である「大日本山梨葡萄酒会社」として誕生している。同社は、高野正誠と土屋龍憲という2人の青年をフランスへ派遣し、栽培から醸造までのワインづくりの技術を学ばせ、本格的にワインづくりを始めたという。

そうした節目の年にメルシャンが発売するのは、2016年に収穫した甲州を使った白ワインだ。ボルドー大学デュブルデュー研究室との共同プロジェクトで生み出された「シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2016」は、甲州種の香りを存分に引き出している。「同 甲州グリ・ド・グリ 2016」は、甲州に特徴的な灰色がかった果皮周辺のおいしさを生かすため、赤ワインのような製法を取り入れて醸造。また、「同 山梨甲州 2016」は、シュール・リー製法を用いて甲州のうま味を引き出し、柔らかく豊かな味わいを特徴としている。

さらに、新商品となる「シャトー・メルシャン 岩崎甲州 2016」は、山梨県勝沼町岩崎地区の甲州を使用。同地区では、日本ワインの基礎を築いたとも言える高野氏と土屋氏の子孫が今もぶどう栽培を行っており、両家が手掛けた甲州を使って、爽やかな香りとしっかりとしたタンニンを味わえる1本に仕上げた。

発売は同年5月16日の予定で、価格はオープンとなっている。

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。