コラム

日本から5本が金賞に! 「レ・シタデル・デュ・ヴァン 2017」の受賞ワインは?

フランス・ボルドーの主要なワイン産地・ブールで「レ・シタデル・デュ・ヴァン 2017 」が2017年6月10~12日に開催された。

レ・シタデル・デュ・ヴァンはOIV(Office International de la vigne et du vin:国際ぶどう・ぶどう酒機構)が後援するワインコンクールだ。1992年から開催され、エノログ(ワイン醸造技術管理士)などの専門家が審査員を務める。

2017年は、31カ国から1074本のワインがエントリー。178本のワインが金賞を、131本のワインが銀賞を受賞した。

その中でもチェックしておきたいのが、特別賞を受賞した21本のワインだ。日本ワインも名を連ねた特別賞受賞ワインを紹介していこう。

ボデガス・カステロ・デ・メディナなどが最高位の特別賞を受賞

まず最高位にある4つの特別賞を受賞したワインから紹介しよう。

FIJEV特別賞 にはスペインのワイナリー、ボデガス・カステロ・デ・メディナの「ルエダ2016」、VINOFED特別賞にはイタリアのつくり手であるファットリア・ラ・ヴィラの「ヴィンサント・デル・キャンティ2012」、ソムリエ特別賞にはチリのヴィーニャ・カサ・シルヴァの「グラン・テロワール・デ・ロス・アンデス カベルネ・ソーヴィニヨン2015」、DUADクラブ特別賞にはイスラエルのヤルデン・ゴラン・ハイツ・ワイナリーが手掛けた「マルベック2013」が輝いた。

日本からの受賞ワインは?

特別賞21本の中には、各国からエントリーしたワインの中で国別の最高得点を獲得したワインに贈られる国別特別賞もある。日本からはシャトー・メルシャン が出品した「北信シャルドネ RDC 千曲川右岸収穫 2015」が国別特別賞に輝いた。

金賞の多かった国に注目してみると、ポルトガル(金50本、銀34本)、フランス(金40本、銀30本)、スペイン(金15本、銀11本)、チリ(金12本、銀6本)、イタリア(金8本、銀8本)という順になった。受賞が多いポルトガル、フランス、スペインでは、それぞれカーサ・サントス・リマの「Portas da Luz 2016」、シャトー・デュ・バライユの「シャトー・デュ・バライユ2015」、ヴィノス&ボデガスの「EL ALBERGUE 2016」が国別特別賞を受賞した。

日本ワインの受賞は金賞5本、銀賞1本となった。シャトー・メルシャンの「北信シャルドネ RDC 千曲川右岸収穫 2015」が特別賞と金賞をダブル受賞し、同社「北信シャルドネ RGC 千曲川左岸収穫 2015」と「北信シャルドネ ミッドナイトハーベスト 2015」も金賞を受賞した。

130901 登美の丘ワイナリー 技師長が語る 特別ワイナリーツアー2013 秋篇

メルシャン以外ではアサヒビール「サントネージュワイン」ブランドの「エクセラント牧丘 倉科畑収穫シャルドネ 2015」も金賞を受賞。サントリーワインインターナショナルからは「登美 白 2014」が金賞を受賞した。

この「レ・シタデル・デュ・ヴァン 2017」で選ばれたワイン受賞リストを眺め、次に楽しむワインを選ぶときの参考にしてみてはどうだろうか。

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About the author /  田中

ヨーロッパ系企業に勤務。フランス勤務時にチーズに目覚め、そしてワインに出逢う。現在はオランダ勤務。ベルギービールの深みにはまるのかもしれない。